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FoEとシェル社の裁判後の顛末

環境保護団体である Friends of the Earth(FoE)は、オランダのシェル社と裁判を行っていた。この裁判で、FoEはシェル社に対して、「気候危機」を解決するための加速的排出削減を要求していたが、FoEが裁判に勝利する結果になった。

https://www.bbc.com/news/world-europe-57257982

FoEは、シェルとの裁判の評決や結果を踏まえ、オランダの大手企業30社に、新しい取り組みを始めている。

環境保護を扱っているバーグカンプ弁護士は、「FoEは、オランダのビジネス界全体を屈服させようとしている。オランダ経済を緑の奈落に突き落とす恐れがある」と言っている。

オランダの産業は死んでいないが、脅威は現実のものとなっている。FoEはオランダの大企業全てに攻撃を仕掛け、「パリ目標に沿った気候計画を立てるか、オランダから撤退するか」という最後通牒を出したのだ。すでに、Shellはオランダから出ていくことを発表している。
オランダ政府が政治的苦境に追い込まれれば、エネルギー貧困に陥り、一般消費財の価格が高騰し、職も生活も失ってしまう。市民にとって唯一の有効な選択肢は裁判にかけることである。
その場合、オランダの憲法が再び試されることになる。オランダの司法は、「違法な権力奪取や三権分立の違反があった」ことを否定し、また、「市民/法の支配/経済/雇用/社会の豊かさが奪われてしまった」ことを否定するのだろうか?
それとも裁判所は、民主主義と繁栄に反対する「気候変動活動家の味方をするのは得策ではなかった」と悟るのだろうか。

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