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日本神話 天地の始め

これは大東亜・太平洋戦争敗戦で
占領政策のもと消された日本神話です。

日本の神話は生きとし生けるもの
すべての自然現象の奥深くに在る何か
目には見えないが確かに在る何か
天地すべての創り主の息吹を感じていました。

創り主の限りない慈しみ
全ての生命の繋がり
慈しみ育む無限の善意
尽きることのない叡智

砂粒にはイワスヒメの神
おしっこにもミツハノメの神

すべての命は
神さまの分けられた命
神の命の分け命

もちろんあなたも分け命

野菜も魚も木の実も
ワケイノチ
いただくときには有り難う
残すことなどもったいない。

無限の善意の創り主に包まれ
見守られていると感じていました。

古代日本人は
明るく楽しく生きていたのです。

あな面白 あな楽し あな清やけ
日の本は言霊の幸わう国
どうぞ日本の神話をお楽しみください。

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天地の始め

天地の始めのとき
高天原になりませる
神の名は
アメノミナカヌシの神

目に見える天地が生まれる前
目に見えない高天原に鳴り響く
身を隠したまいき神
アメノミナカヌシの神

遥か昔
無限に広がる天と地は
混沌とした
暗がりに包まれる
かたちの無い世界。

深きところ
形のあるような
形のないような
灰色の海
蠢き浮かび波のように揺れる。

世界の高きところには
黒き雲が低く
重なり棚びき
上昇し下降し
乱れた流れはうねり渦まく

うねりて渦となり
深きところの混沌の波と
遊び逢うていた。

混沌とした暗い世界

あるとき

遥か彼方から
アメノミナカヌシの神
天地の始まりを告げる声

雷鳴の如く地鳴りの如く
混沌の世界に遍く残響す。

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アメノミナカヌシの神は
姿を変えて
タカミムスビの神となる。

タカミムスビの神は
遥か天空から
深きところへと
大きく広がりあらわれる。

この世の全てを生みだす
智慧の光を放ちながらあらわれる。

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同じく
深き混沌の海の底から
カミムスビの神となり
上へ上へと浮かび
広がり満たしてゆく

全てを包む
愛の温もりを放ちながら

天空からの広がりと
深き混沌の海からの広がり
やがて大きく邂逅する。

二神の心は溶けあい結ばれる。

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高天原から見届ける
アメノミナカヌシの神
微笑みが存在に満ちる。

微笑みは
光となりて降り注ぐ

世界は光で満たされ
あたたかさに包まれた。

海の近くで遊びし黒雲は
新たな海と別れを告げ
天空へと駆け上がりゆく

ついに天と地は別れた。

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湖水のほとりでは
葦の芽が萌え
湿りし地では
細かき緑が湧出する。

ウマシアシカビヒコジの神が生まれた。
万物のもと素粒子原子を生む神

次には
暗き冷たいところに
アメノミナカヌシの神の
慈愛を顕現する
アメノトコタチの神が生まれた。

深き海では陸を創りし
クニノトコタチの神が生まれた。

天地は常永遠に限りなく続く。

二神の大きなささやきが聞こえる

天と地の間には銀の光
橙色の光
朱色の光
紫の光が現れた
豊かに自由自在に変わる美しき雲

地には
豊なみのりをもたらす
野原や草原を創りだす
トヨクモヌの神が生まれた。

生まれたばかりの
大地を固めるのは夫婦神
角を出す生き物や
草木のうちに芽吹く力を蓄える
ツノグイの神とイモイクグイの神

神々は
次々と現れる
神の素晴らしさに驚嘆し

あなかしこ
あな嬉し
輪になり喜び歌いあう。

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輪の中で
イザナギの神と
イザナミの神が
喜びの中から生まれた。

これから
イザナギと
イザナミの二神は
壮大な国生みと
万物の神々を誕生させる。

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*参考文献:母と子におくる
教科書が教えない 日本の神話
出雲井 晶

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