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夏の俳句(鶴亀杯)

鶴亀杯三句で参加致します。

一。蝉のむくろと蝉しぐれ

蝉しぐれ 忘れ得ぬ唄  独り聴く



雨上がりの歩道に蝉の骸があった
子孫を残し得たのだろうか
感覚はいつまであったのだろうか

夏になると思い出す歌は
一人聞く歌が多い
何故だろう不思議なものだ。

百日紅




二。スコ−ルと日傘


日傘さす セイラ−服に 風しずく



七月の降ったり止んだりの暑い朝
セイラ−ブラウス姿の女子高生三人
日傘をさして楽しそうに歩いている。

新しい日傘なのだろうか
レ−スのついた白い傘と黒い傘
見せ合うような仕草を魅せる

たいして降っていなかった空から
突然のスコールのような雨
日傘でよけるも風滴は容赦無し

学校に着くまでに乾くといいね
日傘もスコ−ルも無かったよな
日本の文化も気候も随分変わったものだ。

白の葵


三。百日紅



散らば咲け 陽射しこぼれて 百日紅



雨の後の晴れた朝
百日紅の樹の下に多くの花弁
紅の花びらが道を彩る

青空を見上げれば
紅の花は
陽光に揺れている

紅の花は一途に
美しく花を咲かせている
人もかくあれかな。

百日紅と夏の陽射し


のりこさん
お誘い頂きありがとうございます。
はじめのことを思い出しました
第3回NEW COOL NOTER賞でのことです。

当時、審査委員長を務めさせて頂いており
のりこさんの作品が小説なのか詩なのか
エッセイなのかで委員の間で紛糾しまして(笑)
私が預かり講評をさせて頂きました。
とても好きな作品です。

今回、参加させて頂きました鶴亀杯スタッフの
皆さまも大変なこともあろうかと思います。
運営していただき
参加させていただき有り難うございます。


ありがとうございます。
ここまでお読みいただき有り難うございます。

七月二十一日の空

人や生命が穏やかに生きている世界。 穏やかな世界をつくるための言葉として サポート頂いた価値は使わせて頂きます。 形を変えた価値としてnoteの中で 大きく循環させていきます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。