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読書感想 「売る気がない!」のになぜか自然と売れてしまう繁盛の法則

こんにちは、よさそう®です。

今回ご紹介する本は”「売る気がない!」のになぜか自然と売れてしまう繁盛の法則”です。
マーケティングコンサルタントの一人として、非常に考え方に共感をし、最近読んだマーケティング本のなかでは、かなり秀逸な内容でした。あらゆる企業規模やビジネス状況(成長期や劣勢)で活用できると思います。

要旨

タイトルはもしかしたら人によって好き嫌いがあるかもしれません。だけど、タイトルはピーター・ドラッカーがマーケティングを称して言った言葉、そのとおりなのです。

マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ。

ピーター・ドラッカー 「マネジメント」より

この本はこのピーター・ドラッカーの短い言葉を、日本のビジネス環境、特に電器小売店にあてはめて、実績を出す方法が描かれている本です。業界は特化しているものの、確実に他の業態でも転用できる手法だと考えます。

こんな人におすすめ

ということで、こうしたかたにおすすめです。

  • 中小企業の経営者またはそれに近い人

  • スタートアップビジネスに関わる人

  • これからビジネスを立ち上げようとしている人

  • ロイヤルティマーケティングは大切と思いつつ、違和感を拭いきれない人

  • マーケター全般(特にお金で解決しがちな人)

印象に残ったこと

生活しているなかで、仕方なく使っているお店やサービス、製品と、どうしてもそこじゃないと買いたくないモノってありますよね。

たとえば卑近な私の例ですと、20年近く買い物していてスーパーがあったのですが、少し遠くなるものの似たような品揃えでけっこうお安いスーパーができてから、すっかり近くのスーパーにいかなくなりました。

近所のスーパーからしたら私は上顧客だったのかもしれませんが、そこに買いに行く理由がなかった、ということですね。

この本ではそうした売上は大きいけどお店との絆が小さい人を、絆をあげていこうと提案しています。

ただし「あげていく」というのは、無理やりお客さんを動かす必要があります。でも無理やりだと自発的な行動じゃないから、絆は強くならない、と。

そこであなたがビジネスをする思いを伝えて共感してもらうことが大事だと説いています。

私がスタートアップの支援に入るときに同じことを伝えています。なにもない状況でビジネスを始めるには、その思いに共感して応援してくれる人を一人でも増やすことが大切です。なによりもビジネスを立ち上げるのは苦労を伴うこともありますし、継続が大切です。

それを支えるのはもちろんお金も一要因ですが、なによりも自分がやっていて楽しいか、充実できるか?に尽きます。

だからこの本で説かれているように「WHY,HOW,WHAT」を考え抜いて、WHYに共感してもらって、自発的に応援してくれる人を増やす、その結果が売りに行かなくても自然と売れる、という状況を作り出すのです。

この本でも紹介されているサイモン・シネックさんのTED動画のリンクを貼っておきますね。

この本では、そこからさらに共感してくれる人を増やすためのさまざまな方法が紹介されています。どの手法も非常に丁寧に解説されていて、一歩踏み出すためにとても参考になります。


もしあなたがいままでのマーケティングや販売のやり方に違和感や頭打ち感を感じていたら、きっとブレイクスルーを得られる一冊になると思います。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

よろしければいいね!やフォローをいただけたら、激しく嬉しいです。続けていく励みになります。

それでは、また!

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