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三年寝太郎にみる優れたマーケター像

こんにちは、よさそう®です。

三年寝太郎という昔話をご存知ですか?地域によって伝わり方が違うようですが、私は小学生のころにこんなバージョンを読みました。

むかしむかしあるところに三年寝太郎という男がいました。
働きもせず家で寝てばかりで「いつから働くんだ?」と聞かれると「あと三年後だ」と答えるばかりでした。
そんな三年寝太郎がある日、ムクっと起きて草鞋をたくさん作り始めました。
たくさん作った草鞋をもって、三年寝太郎は旅に出ました。
旅から帰ってきた三年寝太郎は泥だらけのたくさんの草鞋を持って帰ってきました。
そんな物を持って帰ってきてと村人たちは笑いました。
ですが、その草鞋を洗うと、たくさんの砂金が出てきました。三年寝太郎は佐渡ヶ島に渡って、金鉱山で働く鉱夫たちの履いている古くなった草鞋を無料で新しい草鞋に交換したのだそうです。
三年寝太郎は砂金を元手に、村の灌漑を整えてみのりの多い土地に変えていきました。
おかげで、毎年秋になると稲穂で黄金に染まった田んぼになったそうな。
めでたしめでたし。

小学生ながらにこの話を読んで衝撃を受けました。
そしていまだに華麗すぎて鮮烈に印象が刻み込まれ続けています。

三年寝太郎はマーケティングに携わるようになってからも、いつも頭の片隅にあります。

マーケティング視点からの学びは3つです。

1.戦略の重要性

寝ているように見えていたけれど、おそらく三年寝太郎は「失敗しないビジネスモデル」を考え抜いていたのだと思います。

乏しい元手を最大化できる方法を。さらに手にした富の使い方まで。
たぶん草鞋から得た砂金を独り占めしていたら、「めでたしめでたし」とはならないと思います。これを公共財に投資することで、自身のレピュテーションもあがります。
当然、村長といったポジションも得られるでしょう。

こうした結果から、あらためて戦略を考え抜く重要性が身にしみます。

2.相手が欲しがる状態を自然につくる

草鞋はおそらくコモディティ商品だと思います。だから普通にもっていって売ったら価格競争になります。一つおまけするなども考えられるでしょう。

そこをあえて「あげる」ことで、さらなる利益を得る仕組みにしていたのは凄まじいと考えます。

鉱夫も使い古した草鞋よりも、新しい草鞋のほうが踏ん張りが効いて、仕事がしやすくなるのでしょう。

草鞋を売るのか?その先にある砂金を得るのか?ビジネスの最終目標に従って、相手が欲しがるものを提供する状況を作る、とても大切なことですね。

3.タイミングを見誤らない

なにをもってタイミングを測っていたのかは不明ですが、三年寝太郎なりによき頃合いを見計らって草鞋を交換しにいったのでしょうね。佐渡ヶ島だから寒い時期は金鉱山の稼働が悪いと仮定すると、夏場にいったのかもしれません。

稼働の悪い時期にいって草鞋を交換しても、同じ数の使い古した草鞋をもらっても砂金はあまり手に入らなかったかもしれません。

いくらいいアイデアでも、実施するタイミングがよくないとリターンが小さくなってしまいます。だからこそ施策を実施するタイミングはしっかり見定めることは本当に重要だと感じました。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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それでは、また。

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