パンみみ日記「米ぬかコンサルタント、無料体験やってます」
日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。
2月27日(月)
「美容院で褒められたとき、お気に入りの服を着て褒められたとき、そう言ってくれた人を自分のプロデューサーだと思えばいい」という言葉に出会う。
褒め言葉をくれる人は、自分をプロデュースしてくれているという訳だ。最近、ぼくに「よさくさんと話してる時間はずっと楽しい」と言葉にしてくれた人が頭に浮かんだ。
あの人、名プロデューサーかもしれない。
2月28日(火)
花粉が襲ってきた。北海道に住んでいたので、しばらくはスギ花粉との戦争も休戦していた。しかし、戦いは再び。ぐぬぬ。
とはいえ、北海道でもクシャミが止まらなくなる時期があった。スギ花粉は飛んでないのに、なんで??不思議がっていると、地元の人に言われた。
「シラカバ花粉だね」
シラカバって、花粉飛ばすの?あんなに飛ばさなそうな顔してるのに?
( ´_ゝ`) シラカバダヨ
どの地域でも、それぞれの戦いがある。今年も気を引き締めていこう。へっくしょい!
3月1日(水)
クマ兄(育成担当の先輩)と営業同行。訪問が終わり、次のアポまで「カフェで時間を潰そう」ということに。
駅付近をフラフラしていると、カフェの候補を2つ発見。スタバと、知らないオシャレカフェ。
「オシャレカフェが法外な値段だったら、スタバにしましょう」
とぼくが提案した。
「『法外な』って歌舞伎町で使うんよ。カフェの形容詞には使わないのよ」
とクマ兄にツッコまれた。
間違いない。オシャレカフェとボッタクリ居酒屋を同じくらい怖いと思ってるあたり、東京に馴染めてない。
クマ兄はケラケラと笑っていた。
3月2日(木)
お仕事。この間、訪問した取引先の担当者からメールが来た。
「先日は、花粉が飛び交う中、弊社までお越しいただきありがとうございました」
「足元の悪い中」と同じテンションで花粉使うんだ。雨風と同水準まで花粉はきた。
全身に吹き付ける花粉に、ビジネスバッグを盾にしながら突き進んでいるサラリーマンの映像が頭に浮かぶ。
「花粉が吹き荒れる中」というフレーズがじわじわきてしまい、仕事に集中できなかった。集中しなさい。
3月3日(金)
駅前。チラシやポケットティッシュを持ったスタッフが、あちこちで宣伝をしている。東京ってすごいな。チラシの応酬をくぐり抜け、スタスタと改札へ。通り抜く瞬間、興味深いフレーズが耳に入る。
「米ぬかコンサルタント、無料体験やってまーす!」
むむっ!パンチフレーズすぎるよ。普段は出会わない言葉たちがコラボしてる。かつての「コナンvsルパン三世」以来のインパクト。
チラシを手に取りたい衝動に駆られるものの、電車の時間もあるので改札へ押し進んだ。
無料で米ぬかコンサルタントになれるのか。いや、無料で米ぬかコンサルタントにぬか床のコンサルティングをしてもらえるのか。マイぬか床持ってくのか。てか、米ぬかコンサルタントって何。
乗り込んだ電車で、頭からハテナがこぼれ出す。思わずスマホで「米ぬかコンサルタント」と検索。
何もヒットしなかった。き、聞き間違い…!?だとしたら、何と空耳アワーしたんだ。「ど田舎ダックスフンド」とかかな。疲れてんな。
ハテナは膨れ上がる一方だった。米ぬかコンサルタントの方、日本にいるのでしょうか。
3月5日(日)
ぼくが関東に戻ってきたということを聞きつけて、大学の後輩が「飲みに行きましょう」と誘ってくれた。かわいい後輩だ。
お互いに友人を誘い始める。さあ、ここでみなさんに質問です。あなたのベスト飲み会人数は何人でしょうか?
もちろん、シチュエーションや親密度によるでしょう。ぼくの場合、久々に会う友人と飲むときは「4人」がベストなのだ。これが1番バランスよくしゃべれる。
大学の後輩はどんどん人を誘ってくれ、6人で飲むことになった。うわああああ。嬉しいよ、嬉しいんだよ、みんなと久々に会えるの。けどね、6人は多いのおおおお。
心の声がダダ漏れしてしまった。ただね、6人だと1つの会話をし続けるの難しいんよ。あと、大人数だとぼくがあんまりしゃべんなくなっちゃうのよ。いや、「6人でも頑張れよ」って話だけどね。
「後輩がせっかく人集めてくれてるのに、素直に喜べないよさく先輩、心ちっちゃ!」と心の中の小人が叫んでいる。
飲み会の人数って難しいよね。みんなは何人が1番楽しめるの?
3月6日(月)
クマ兄(育成担当の先輩)と営業同行。訪問が終わり、会社の最寄駅で降りる。この間、駅前で「米ぬかコンサルタント」の無料体験なるものを募集している人がいたことをクマ兄に伝えた。
「今日も米ぬかコンサルタントを募集しているスタッフがいるかもしれません。聞き間違いだとしても、本当は何だったかが発覚します」
ぼくはそう言いながら、キョロキョロと米ぬかコンサルタントセールスを探した。
しかし、あのときのお兄さんは一向に見つからない。今日はいないのか。
するとクマ兄が、穏やかな口調で語り出した。
「よさくさん。これまでの仕事ぶりから、本当によさくさんは信頼できる人だって思ってるよ。けれどね、米ぬかコンサルタントが嘘ってなると、よさくさんの信頼性も揺らいでくるね…!」
まずい!米ぬかコンサルタントのせいで、1番お世話になっている先輩の信頼を損なう!こんなことがあっていいのか!
この中に、米ぬかコンサルタントの方はいらっしゃいませんか?一刻を争うんです!(機内風)
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