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パンみみ日記「人気のおやつを当てよう選手権」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。


3月3日(日)
高円寺へ。気になっていた喫茶店「ぽえむ マノ ア マノ コーヒー」に出陣。

おやつの暴力

フルーツサンドが絶望的においしい。フワフワのクリームと、果物たちのほどよい酸味がなめらかに舌で溶け合っていく。北海道でサンドイッチをおやつに食べていた日々を思い出した。

その後は「アール座図書館」へ。またである。先月行ったのに再び来てしまった。おしゃべり禁止の心地よさを楽しみつつ、読書にふける。

今日は壁際の席

運命をねじ曲げられるのなら、職場と自宅を高円寺に召喚させたい。


3月4日(月)
会社でランチ。4人で即席ゲーム「人気のおやつを当てよう選手権」を開催。

①好きなおやつを1位から5位まで考える
②参加者が挙げるであろうおやつを2個予想する
③参加者全員がおやつを5位まで発表し、②で予想したおやつが挙がるごとに、予想した人へ1ポイント。総得点が高い人が優勝。

その場で考えた

ぼくは「1位:杏仁豆腐」「2位:プリン」「3位:チーズケーキ」「4位:ミルクレープ」「5位:どら焼き」と発表。人気予想はプリンとシュークリームに設定したのだけど、ポイントを1番集めて優勝した。

おやつの人気を当てるのって意外と難しい。シンプルながらに興味深い遊びになった。お題を変えてまたこのゲームやりたい…!


3月6日(水)
仕事終わりにスーパーへ。

アイスを小物扱いするんじゃない!アイス様に敬意を払いなさい!



3月7日(木)
明日、親知らずを抜く。腫れや痛みが伴うということで、ネットで情報収集。「久々の人生のビッグイベントだ!」と楽しみにしていた気持ちが、体験談を読むごとに萎んでいく。

「麻酔が切れて激痛が走った」「翌日にアンパンマンのように腫れた」「1週間は食事に苦労した」

怖すぎるよ。大丈夫なのかな。明日死んじゃうのかな。


3月8日(金)
歯医者へ。とうとう親知らずを抜くのだ。昨日ネットで調べたせいで恐怖が倍増しているが、己を強く保つしかない。

院長から部屋を案内されたとたん、「今日は右奥の抜歯ですね。麻酔からいきましょう」とスムーズに施術に移る。

「クリーニングしていきますね」と同じテンションである。もっとこう、助走というか、「緊張しますか?大丈夫ですよ」みたいの、ないのかな。

覚悟が決まる前に、麻酔を打ち込まれた。でも逆にサッサと始めてくれてありがたい。焦らされても恐怖で震えてしまう。

治療が始まった。ぼくの親知らずは歯茎に埋まっているので、中で切断して取り除いていくらしい。

ウィーーン!! ガガガッ!ガッ!

え、口の中で工事してる?もはや何か建設されそうな音してるんだけど。

体内が工事現場と化している緊張感があったものの、抜歯は30分もかからず終わった。麻酔が効いているので、今は痛くもない。

家に帰り、安静にしていることに。「意外と痛くないし大丈夫なんじゃない…?」と期待しつつ、本棚の整理を行う。本の背表紙を写真で撮ると買取額を表示してくれるサービス「VALUE BOOKS」を発見し、パシャパシャしまくる。

意外と高値で売れるやつもあったので、「ビジネス系の本はあげる予定もないし売っちゃうか!」と決意し、宅配買取用にダンボールへ詰める。

本棚もスッキリしたところで、ふと鏡を見ると右頬が腫れていた。冬籠もり前のリスおるやん…。


3月9日(土)
朝。頬に多少の違和感を覚えながらも「激痛は走ってない」と安心する。顔を洗うために洗面所へ。

鏡には、ヒマワリの種を詰め込んだハムスターのような頬が映っていた。なんで右側だけパンパンに入れちゃうの…?状態である。

口が全然開けられなくて、納豆ご飯とお味噌汁を40分くらいかけて食べる。親知らずお別れの真骨頂が始まった…。

出かける気力もなく、家で映画『市子』を観る。最近ハマっている俳優の若葉竜也さんが今作でも相変わらず救われない。だがしかし、名演技すぎる。作品の中に入って慰めてあげたい。

映画のストーリーとしては、ミステリーのように謎が明るみになっていく。謎の一つ一つの感情エネルギーが強すぎて、心にパンチを何度も喰らった感覚に陥った。

映像にのめり込んでいる間は、歯の痛みなんてどこかに飛んで行く。

親知らずを抜いたら、グッとくる映画を観よう。

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