見出し画像

パンみみ日記「親知らずを抜いたら褒めてほしい」

日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。



8月23日(金)
在宅勤務を終え、自転車に乗り髪を切りに行く。信号待ちをしているとき、メガネをかけたおじいちゃんに話しかけられた。

「すみません、◯◯駅はどちらですか」

道を訊かれた。ぼくはかなり道を尋ねられやすい体質だったのだけど、スマホ所持率が上がるたびに機会は減っていた。しかし今週は2回目だ。道訊かれ族の力が蘇っているのかもしれない。

最寄りの隣駅の話であり、正直わからなかった。Googleマップ先生におじいちゃんを導いてもらう。

今どき、日本人の「年間平均道訊かれ回数」ってどのくらいなんだろう。


8月24日(土)
予定がなく、親知らず抜歯の痛みが残るので自宅で安静にすることに。Netflixをあさり、日曜劇場『VIVANT』を観る。

「去年みんな騒いでたけど、どんなもんかね」くらいのテンションで1話を流し始めた。

と、と、とんでもなくおもしろい…! 誰が敵か味方かわからないし、どんどんと塗り替わる勢力図は予想を遥かに超えていく。何が正義で悪なのか混乱してしまうようなシナリオに脱帽した。

こんなに食い入るようにドラマを観たのは久しぶりだ。思わず友人に「VIVANTって最高におもしろいね」と伝えたところ「それ1年前にみんなやってんのよ」と言われた。同じ熱量で感想を語り、毎週を待ち遠しいと思えるタイミングで観ればよかったぁ〜!

「この脚本は誰が書いてるんだ?」「総制作費いくらかかってるんだ?」となぜか作る側に着目してしまうのがぼくの変な癖。VIVANTの製作陣に多大なる尊敬の念を送りたい…!


8月28日(水)
仕事終わりに歯医者へ。親知らずを抜いたあとの経過観察だ。まだ痛みは残っているので、不安になりながら椅子に座る。

クールな院長が登場し、口の中を見られる。

「傷口の治り自体は大丈夫ですね」と言われ、診察が終了した。受付から3分で解放された。無駄のない診療でありがたい。

だがしかし。親知らずを抜いてから1週間、痛み止めを飲みながら耐えてきた。ごはんも柔らかいものばかり食べてきた。VIVANTを観る以外楽しみのない日常をくぐり抜けてきた。

「大変だったね」とか「痛かったね」って言ってほしい! 共感してほしい!

いじける気持ちが自分の心に芽生え始めていることに気がつき、「いやアラサー男性ですよね…?」と自分で冷静になった。でも、人は何歳になっても大変なときは「えらいね」と言ってもらいたいのだ。みんなもそうだよね?(圧)


8月29日(木)
在宅勤務かつ口が痛いので安静にしている。仕事が終わったので時間ができた。本来ならランニングにでも行きたいところだけど、まだ大人しくしていよう。

ふと部屋の本棚が目に入った。

「売るか」

ちょうど反対側の親知らずを抜いたときも本を売ったので、今回も手放すことに。

そういえば、ネット書店のVALUE BOOKSで「査定額500円アップクーポン」が配信されていた。これを使おう。というかこれ、すごすぎない? 文庫本とか売りまくっても500円とかいかないから、もはやクーポンが本体やん。1冊だけ売っても500円もらえるのかな。

もう読まなそうな作品を吟味し、ダンボールに詰めていく。前回の断捨離で「この子はまだいるべきだ」と思った作品も、時間が経つと意外と手放せたりする。

今回のお別れ

査定で戻ってきた金額で中古本を買うのも楽しみの一つ。クーポンのおかげで2.3冊は買えるかな。


8月30日(金)
仕事終わりにルミネtheよしもとへ。お笑いコンビ「ナイチンゲールダンス」の単独ライブに来た。ご縁ありnote友だちにチケットを譲ってもらったのだ。

複数のコンビが出るお笑いライブは行ったことがあるものの、単独ライブは初めて。胸を高ならせながら劇場へ。

ぼくが行ったのは20時開演のものだったけれど、18時開演の単独ライブもあり、両方とも参加しているお客さんも多くいた。やはり単独ライブはファンの熱量が違う。

幕が開き、ナイチンゲールダンスの2人がマイクを囲い登場する。テレビやYoutube越しに何度も見てきた2人の間合いや表情が今まさに目の前で実演されていることに感動した。

単独というのもあり、些細なボケや仕草にもお客さんがクスクスと笑っている。1人で参加しても、声を出して笑ってしまえるくらいには溶け込める空間だった。お笑いライブって全然1人で行けちゃうのね。

初めて観るネタを何本も連続で楽しめるのは贅沢だった。それでいて、どのネタもナイチンゲールダンスらしい落としどころが見つけられる。子どものように無邪気にボケるなかるてぃんと、それをニヤニヤとツッコむヤスさんを眺めるのは心地よかった。

ゲストには「もう中学生」が来てくれて、大喜利やモノボケ対決で笑わせてもらった。1番印象に残ったのは、「お題の反対言葉を言うゲーム」。「あつまれ!どうぶつの森」に対してすぐさま「ちらばれ!しらすの海」と答えていた。

あー楽しかった。お笑いライブ、また日常を笑い飛ばすために行きたい。


【編集後記】
テレワーク強化月間&親知らず抜歯の安静により、油断すると日記に書くことがない。1日の終わりに「今日も書くことないやんけ…!」となってしまう。

来週からは出勤の予定が増えていくので、ネタには困らないはず。ぼくの日記は会社の人たちに支えられていることに気がついた。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?