パンみみ日記「本を作るし、球も追いかける」
日々のできごとをかき集めました。パン屋に置いてある、パンの耳の袋のように。日常のきれはしを、まとめてどうぞ。5個くらいたまったら店頭に置きます。
5月8日(水)
注文していたエッセイ本が届いた!
ダンボールに所狭しと詰められた、自分の作品。まさかこんな日が来るとは。準備を始めてから4か月。長いようであっという間だった。
「えいや!」と勢いで始めた本作り。試行錯誤の連続は、自分が若返ったようにイキイキとしたエネルギーを体に注いでくれた。
じっくりと読んでくれる人に、どうか届きますように!
※追記:文学フリマ終わりました! 受け取ってくださった方ありがとうございました〜!
5月9日(木)
今年はテニスを頑張る年にしたいな〜ということで、社会人テニスサークルに行ってみることに。仕事終わりに体験練習へ。
平日にスポーツの予定を入れるのが久しぶりで、終始ドキドキしながら練習に臨んだ。
その後は飲み会にもお邪魔させていただく。「よさくさんめっちゃ走ってボール取りますよね〜」やら「ぜひご縁があったらウチに〜」という好意的なお声をいただき、ウルウルしそうなほど嬉しかった。
大袈裟だけど、多少なりとも「ぼくを必要としてくれてる…」という実感が湧いて心がホクホクと音を立てている。
ぼくより歳上のメンバーが多く、久々に後輩ポジションでコミュニケーションができるのが心地よい。ぼくは自分が先輩でいるか後輩でいるかでいうと、後輩の方が落ち着くタイプなのだ。
やっぱり社会人コミュニティっていいな。よさく東京編第二章が始まったようで、ルンルンとした気持ち。新しい場所に踏み出すワクワクを、いつまでも抱え続けて生きていきたい。
5月10日(金)
心がミシミシと音を立てている。定期的に発症する「人と比べてしまう病」だ。ぼくが手にしていないアレやコレを持っている人を見て、羨ましさが心を埋め尽くした。
自分も大切なものに囲まれているはずなのに。好きな仕事ができて、心を許せる友人がいて。でもどうしても隣の芝が青く見えて、胸を掻きむしられるような気持ちに襲われる日がある。
どうしたら、この感情に終止符を打つことができるのだろう。今日の夜はきっと長い。
5月14日(火)
スマホのメモ帳を見ながら、使用しなくなったメモを消していく。すると、あるメモが心に止まった。
「マガジン名前候補」
転職のことを記したnoteのマガジン名を決めようとしたときのアイデア集だ。最終的に「転職ずんどこ日記」になったけど、他にはどんな候補が出てたんだっけ。
「転職ゆらゆら日誌」「転職てくてく日記」など、似たような名前が羅列されている。スクロールしていくと、異彩を放つ存在を発見した。
「転職道中膝栗毛」
なぜそうなった。採用しなくてよかった。
5月15日(水)
職場。タイヨウさん(この世の主人公みたいな先輩)がキラキラとした表情で話しかけてくれる。
「この間、帰路で無人冷凍餃子のお店を見つけまして。よさくさん食べたことあります? ないですよね? ずっと試したかったんです! 今日ぼくが買ってみます! 後日感想報告しますね!」
それはもう、「ウキウキ」を全身で表現しているかのように語っていた。無人餃子に感情のレバーの作動させるタイヨウさんの感性が好きすぎて、ニコニコと聞き入ってしまう。
感想楽しみだな。
5月16日(木)
会社でランチ。「駅で久しぶりにレッドブルを配るお姉さんを見た」という話が出た。
そこから話題が転がり、「そもそもレッドブルを配る人にどうやったらなれるのか」という話題に。求人を調べてみても、特に見当たらない。
ネットの海をたどると、ヤフー知恵袋に行き着く。
まさかのスカウト制度。モデルかいな。「わたし、レッドブルガールやってたんですよね」っていう人と今世で知り合える気がしない。希少人種すぎる。
5月17日(金)
先日体験練習に行ったテニスサークルに入会した。仕事終わりにさっそく練習へ。
金曜の疲れ切った体を振り絞り、球を追いかけるのはやっぱり楽しい。頭の中にある余計なことが、走る間に全て吹き飛ぶところが好きだ。
練習終わりに、サークルのメンバーに「どうしてこのサークルに入ったのか」を訊いてみた。
すると、ある女の子がケラケラと話し出す。
「わたし、前までメダルゲームにハマってて。1万円をメダルに変えて休日は1日中ゲーセンに入り浸ってたんです。職場の後輩に『マジでヤバいですよ』って言われて、テニス4年ぶりに再開しました」
動機が特殊すぎるよ。「運動不足解消で〜」くらいのレベル感で返ってくると思ったよ。しかもその子、テニスがかなり上手い。主人公特性の持ち主や…!
このサークルでの日々も、楽しくなる予感がしている。
【編集後記】
1日だけしれっと激ネガティブな日記が混じっているのがじわる。
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