日本でくすぶっているくらいなら思い切って海外に出てみるのも悪くないよって話
こんにちは。
初めての投稿になります。
私はマレーシアを経て、現在タイの外資系企業で働いている28歳です。
今回は、『何か熱中できる楽しい仕事がしたい!』というモチベーションはあったものの、日本では色々と迷走していた私が、思い切って海外に移住してみたら、思いの外充実した生活ができているので、その一部始終をお話ししたいと思います。
大学卒業から始まる迷走
私の人生は大学までは割と順調でした。
高校3年生の春にサッカー部を引退し、本格的に受験勉強を開始。そこから勉強すればするほど偏差値が上がっていくことが楽しく、最終的に第一志望の国立大学に入学することができました。
大学入学後もキャンパスライフを謳歌しつつ、体育会の空手部に入り、勉強よりも部活に力を入れて4年間過ごしました。
大学4年間、がっつりと体育会の部活をやっていたこともあり就活も余裕だと思っていました。
なので、特にインターンにも行かず、ろくに自己分析や業界分析などをすることもありませんでした。
部活は本気でやっていたのでいわゆるガクチカには困らず、実際に大手企業から内定をもらうこともできました。
新卒で入った会社を半年で退職
さて、ここからが失敗の始まりです。
4月に入社してみたものの、
『何か自分が求めていたものと違うなあ』
『この会社で働いて将来自分は何になれるのだろうか』
『ここで得たスキルは会社外でも評価されるのだろうか』
『先輩たちを見ても何かパッとしないなあ』
という感想を早々と持ってしまいます。
原因は明らかで、『社会のことも全然わかっていない学生が、就活の時期が来たという理由だけでなんとなく大企業と呼ばれる会社を選んで就職した』ことです。
そもそも社会のことも、自分が何をしたいのかも全然わかっていなかったのです。
大学生の間に部活しかしてこなく、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか、そして社会にはどういう仕事や会社があって、どれが自分に合いそうなのかをあまり真剣に考えていなかったのです。
ただ、将来何かを成し遂げたい、成長したいというモチベーションと行動力だけはあったため、新卒で入った会社を半年で辞め、転職をしました。
さらなる迷走
ここから本格的に迷走が始まります。
転職した会社も、1社目と同じような理由でまた半年で辞めてしまい、いよいよ自分でも何がしたいのかがよくわからなくなってきていました。
おそらく、当時の自分はふわっとしているものの、
『会社外でも活躍できるスキルを手に入れたい』
『もっと成長して、様々なことができるようになりたい』
『自分の可能性ももっと広げていきたい』
というモチベーションがあったため、その会社で働くことで年月だけが過ぎていき、自分の将来の可能性が広がらずにむしろ狭まっていくことが嫌だったのだと思います。
2社目を退職後は資格を取ろうと思い付きます。
2社経験してみて、そもそも自分にあった会社を見つけるということ自体が相当難しいことだし、あまり合わないからといって何社もポンポンと変えていくことも現実的ではないと感じました。
資格を取ってそれを手始めに自分の専門分野を作れば、そこまでどの会社で働くかということに縛られないのかなと思い、簿記→USCPA(米国公認会計士)と会計分野を攻めていこうと考えました。
USCPAを選んだのは、そこまで深い理由があったわけではなく、日本の公認会計士よりも勉強時間が短く、かつ海外で働くこともできるかもといった期待感からでした。
ふとしたことがきっかけでマレーシアへ
成長したいというモチベーションだけはあったので、毎日起きているほとんどの時間を勉強に使いました。
そこから半年ほど経ち、いよいよUSCPAの受験への準備も整ってきたかなという頃、たまたま求人サイトで『英語力ゼロでもマレーシアで働ける!』と謳う求人を見つけました。
内容をよく読んでみると当時コロナ渦真っ只中だったので、まずは日本でリモートで働いて、マレーシアのロックダウンが明け次第ビザが発給されてマレーシアへ渡航できるというものでした。
もしマレーシア渡航を希望しない場合は日本でリモートを続けることもできるとのことでした。
マレーシアという国のことも全く知らなかったですし、そもそも日本語のみで海外で働けるということも知りませんでした。
最初は詐欺かと思ったくらいです。
完全リモートかつ特別なスキルもいらない仕事だったので、日本でUSCPAの勉強をしつつ受験費用を稼いで、気が向いたらマレーシアで働いてみてもいいかなくらいの軽い気持ちで応募して、とんとん拍子で採用、その会社での仕事がスタートしました。
その会社での仕事はチャットでのカスタマーサポートで、キャリアにプラスになったり、大きな意義を感じるような仕事ではなかったものの、完全リモート業務のため、仕事の間にUSCPAの勉強ができ、ストレスも全くなかったためとても快適でした。
日本で働いているうちにマレーシアについて調べ始めて、
『日本人が移住したい国14年連続1位』
『マレーシア人は英語、中国語を話す人が多く、語学力を高めたい人にはおすすめ』
『物価も安く、南国生活を謳歌できる』
『治安もとても良い』
といったマレーシアの特徴を掴んでいきました。
特に、家賃5万円ほどでもプール、ジム付きで日本では豪邸のようなタワーマンションに住めるということはけっこう大きなインパクトがありました。
ダメ元でマレーシア移住を試してみて、合わなかったら日本に戻ってこようということで、一度も行ったことがないマレーシアへの移住を決めました。
私の場合は、そもそも日本でのキャリアを迷走していたためキャリア的に失うものがなく、チャレンジしやすかったのがラッキーでした。
マレーシア移住して、人生が変わった!
マレーシア移住前の私が考えていたプランは、1〜2年間海外暮らしを満喫しながら、その間に英語力を高めて、USCPAの資格も取り、それらを引っ提げて日本に戻ってこようというものでした。
マレーシアでの生活はあくまでUSCPAを取るまでの一時的なものという考えでした。
ただ、マレーシア移住後、結論から言うと『海外でずっと暮らしていきたい!』と思うようになりました。
そう考えるようになるまでもいくつか紆余曲折がありましたが、大まかなポイントは以下の通りです。
・英語を使って、世界中の人と友達になれるのはとても楽しい!
・海外でも思ったよりキャリアを広げていける
・自分に合ったライフスタイルを自分で選ぶことができる
・英語を使って、世界中の人と友達になれるのはとても楽しい!
私にとって一番大きなポイントはここでした。
と言っても私はマレーシアに行く前は、英語が全く喋れない、外国人とコミュニケーションを取ったこともないといった典型的な平均的な日本人でした。
大学受験のために高校まで英語を勉強したけれど、その後はほとんど勉強していなかったという感じでした。
ただ、せっかくほとんどの人が英語を話せるマレーシアに来たからには英語力を上げたい!外国人の友達を作りたい!という思いが強くありました。
英語の勉強は目的によって色々とあると思いますが、私は『英語を喋って世界中の人とコミュニケーションが取れたら楽しいんだろうなあ』というモチベーションがメインだったため、とにかく、友達を作って1対1で会話をするということをしました。
もちろん最初は緊張して何も言葉が出てこないのですが、日本人は日本人が思っているより英語の文法力や語彙力を学校の勉強で既に身につけているので、あとは『英語で話すのに慣れる』をひたすら繰り返すと友達とコミュニケーションくらいはすぐにできるようになるのかなと思います。
一度こういった『外国人と友達になって英語で会話をしてみる』というのは経験してみると、意外とこんなに簡単なことだったのかと感じると思います。
私も最初に友達と遊んで、しどろもどろながらなんとか英語で言葉を紡いで話してコミュニケーションが取れた時に何か自分の中の殻を破ったような高揚感がありました。
私はこれをひたすら続けた結果、3ヶ月ほどで友達と1対1で会話するのには困らない程度の英語力を身につけることができました。
一度このくらいのレベルを身につけられると、相手の話の理解できる範囲も広がり、自分が話す時の表現の引き出しも広がり、ますます英語を使って話すことが楽しくなります。
私はこれを繰り返して、友達と会って会話を楽しんでいるうちに自然と英語力が上がってきました。
海外で、育った環境も、言語も、文化も、バックグラウンドも何もかもが違う人たちと友達になり、コミュニケーションを取ることは想像していた以上にとても楽しいです。
・海外でも思ったよりキャリアを広げていける
マレーシアに来るまでは、『海外で働く=駐在員』というイメージしかありませんでした。
しかし、私自身も駐在員ではない『現地採用』として働いて、様々な働き方、キャリアの方向性があるのだと知りました。
おそらく10年くらい前までは『駐在員>現地採用』のようなイメージがあったり、海外特にアジアで働く場合は日本と比べて給料が大幅に下がることを許容しないといけないなども実際にあったと思います。
しかし、現在では状況が大きく変わってきていて、現地採用でも経験やスキル次第で駐在員と同等もしくはそれ以上の待遇を得られたり、日系企業ではなく外資系企業で働くことで日本で働くのと同等もしくはそれ以上の待遇を得られるというのが普通になってきています。
外資系企業での仕事内容も、コールセンターやカスタマーサポートのように英語力がほぼなくてもチャレンジできる仕事から、セールス、マネジメント、マーケティング、HRなど様々な仕事があります。
私の場合は、日本語しか使わないカスタマーサポートからスタートして、英語力を上げたのちに英語が必須のセールスへ転職し、現在はタイで同じく英語でのセールス職をしています。
グローバルな環境で、外国人に囲まれて、英語を使って仕事をしている今の環境は、マレーシアに来た当初は想像もしていませんでした。
日本語のみの仕事から英語を使う仕事になり、給料も大幅に上がりました。
現在では、日本で働いている大学の同期の友人たちと同じかそれ以上の額を海外でももらえるようになりました。
海外では、転職は給料を上げる、自分のポジションを上げるための手段なので、私の周りの人たちもステップアップのために頻繁に転職をします。
そういった環境のため、みんな、会社の環境が悪いと思ったら会社を辞めますし、上を目指していきたい人はどんどんステップアップしていきますし、そういった意味で日本とは違った風通しの良い雰囲気にはなっているのかなと思います。
なので、昔の私のように日本でくすぶっていて、何かを変えたいと思っている人は、日本語のみの仕事で海外に出てみて英語を学んで、徐々にステップアップしていくと言うのもありだと思います。
日本だと新卒カードというように一度チャンスを逃すのなかなか大きな会社に後から入ることはできなかったりしますが、日本と比べて外資系では実力や結果次第でどんどんとのし上がっていける環境があります。
・自分に合ったライフスタイルを自分で選ぶことができる
海外、特にマレーシアのようなそもそも一つの国の中にたくさんの文化が入り混じっている国では、「こうでないといけない」といった同調圧力のようなものはかなり少ないと思います。
そのため、がむしゃらに働いて残業もして上を目指すのもありですし、ワークライフバランスを大切にするのもその人次第で、他の人や会社から強制されるものではありません。
私としては、海外で働くことで選べる選択肢が増え、仕事面でもプライベート面でも、自分に合ったライフスタイルを能動的に選べるようになったと感じています。
やはり「自分で選べる」という状態はメンタルヘルス的にもモチベーション的にもとても重要であると感じます。
あまり深く考えずにマレーシアという国に飛び込んでみたとは言え、マレーシアに残ることを決めたのも、その後にタイに移住することを決めたのも私です。
また、将来的には別の国にチャレンジしたいとも思っています。
やはり国ごとに言語も、文化も、風習も違うので、自分にとてもマッチしている国もあれば、全然合っていない国もあると思います。
もちろん最低限の英語は必須ですし、その国の文化や食事、様々な面に順応する努力も必要です。
日本はとても快適で安全で素晴らしい国だと思いますが、日本人の全員が全員日本が一番合っていると言うわけではないと思います。
なので、日本でくすぶっているくらいであれば、一度思い切って外国で暮らすことをチャレンジしてみても良いかもしれません。
キャリアで言えば、将来のステップアップ先として欧米圏やシンガポールなど、日本よりも圧倒的に賃金が高い国を目指すのも良いですし、マレーシアやタイなどでのんびりと暮らすこともできます。
海外というとアメリカやイギリスが真っ先に思い浮かびますが、マレーシアはそういった国へのステップアップとしてもとても良いと思います。
重要なことはそういったオプションを持てると言うことだとおもいます。
私は思い切ってマレーシアへ移住したことで、日本では持てなかった自分で選ぶことができるというオプションを手にするきっかけを掴めたと感じています。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今の日本には、
『やる気はあるし、何かやってみたいんだけど、何をしたら良いかわからない』
『今の会社にいたらやばい気はするけど、具体的にどうたら良いかわからない』
『現状に何か閉鎖感を感じている』
といった人も多いのではと思います。
今回は、過去の私のような人に向けて、『日本でくすぶっているくらいなら一回海外というのも視野に入れていたらどうか、意外と人生変わるかもよ』というメッセージを伝える内容でした。
もちろん、海外に出てみていかに日本が素晴らしい国か感じることはとても多いです。
しかし、そういったことを知れたのも海外に出て外から日本を見たからですし、もしあなたが何か現状に閉鎖感を抱えていたり、くすぶっているのであれば、旅行でも良いので、何か環境を一度大きく変えてみるというのをおすすめします。
また、マレーシア移住の話や、海外でのキャリアの話、英語学習の話なども投稿していければと思います。
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