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VRoidの話#17 仕事と趣味は完全に一致しないほうが幸せかもという話

VRoidでキャラクター作りまして、VRoidHubに上げますとイキイキ動き出します。楽しいですよね。

「うちの子」は自分にとっては特別で可愛いわけです。

あら、うちの子かわいい。w


さて、最近、こういったアート系ジャンルというのは、よくX(Twitter)等でもありますが

「私はこういう○○というアートをやっている。
すごい3Dが作れるよ!ゲーム会社で雇ってくれないか。」
などの話があります。

確かに「好きこそものの上手なれ」の一面は大いにありますよね。



けど、最近思うんです。
VRoid でキャラクターこさえて、それも、自分でも「いい!」と思って時間をかけて苦労したキャラクター。
VRoidHub にリリースしてみると、これまたアクセス数ショボいんです。w

あぁ、小春ちゃん…

この「うちの子」作りが、大多数の庶民は別段、仕事とは別の趣味であり、プラモデルを作っている延長のようなものならば責任が全く無いので一向に構わないのですが。

もし、本業が無く、VRoid 視聴率 x 100円もらえるとしたら、もし、いいね x 1000円もらえるとしたら…

VRoid 作りは一気に「仕事」と化し、泳ぎ続けないと生きられないマグロのように、VRoidをセコセコ、夜も昼も作らないといけなくなるわけです。

まぐろは泳がないと息できない


…で傍らに見えるのは、産業廃棄物と化した、うちの子よりもはるかに可愛い、プロ製作の「よその子」キャラクターの山。

サービス終了するゲームの例。
自分が作るキャラよりもはるかに「いい子」がいっぱいいるのに…


また、そういえば。
私個人的に大好きな、超絶お上手3Dモデラーの「空猫Nilcat」さん。
海外3Dモデル公開サイトに自分のキャラをアップしようとしたところ...

和訳:君のキャラは飽和しているジャンルなので価値ないよ。ってキビシー!!

つまり、
「ジャパニメーション3Dキャラクターは飽和しすぎていて、1ジンバブエドルの価値もないよ。キャラをUPするなら、もっとマシなニッチなキャラをアップしな」という悲しい現実も然りなのです。



仕事というのは、究極の話、オカネ。
あなたがもし1個3億円の「ブツ」が作れるとして、それを自力で売れるのであれば「チーン、3億円はいりまーす」=「生涯賃金終了~」=安定株でも日経平均でも世界なんとかにでも投資をすれば金利だけで飯が食えますのでゴールイン!仕事なんて下らないことしなくてよくなります。

それが一般的には1人でできないので、いわゆる「会社」という「みんながお金払ってでも欲しがるもの」を取り扱うサークルに入り、その一部を、人が集まればストレスもありますから、抱えつつ作業分担を担う、これが仕事(というかサラリーマン)ということになります。

※逆説で、みんながお金を払ってでも欲しいもの、見たいもの、食べたいもの、触りたいものなどを扱う仕事は、お金の面で報われやすいという一面もあります。そういやぁ、お金払ってまでiPhoneは欲しいけど、アニメとか3Dモデルとかめったに買わないですよね…


自分=趣味・特技・センス=仕事 が密接に絡みつきすぎてしまいますと、自分個人そのものとオカネ=生活が密着しすぎますので、いわゆる泳ぎ続けないと息ができなくなるマグロの状態になってしまい前しか向かなくなる、で、外的要因(自分のせいではないのに)であまりにも不況になると、たまにYouTuberやVTuber、芸術家や芸能人のみなさんがアップアップになったり、可哀そうなことに…な方もおられるわけです。

「俺の/私のせいではないか…」(本当は環境変化のせいなのですが)

(上島竜兵さんはもっと見たかったですね…)


ということで。
仕事と趣味は完全に一致しないほうが幸せかもなという話を、ちょっとしてみました。


ちなみにですが。
とはいえ、私は VRoid を趣味にしつつも、どうも商用的な価値観には囚われます。

「お金払ってもいいと思ってくれる方がいらっしゃるレベルのコンテンツ作れないかなぁ」って感じで。
本業がそういう業界だからでしょうか…



優秀優良、難しいを簡単にするソフトウェアを無償で永遠に更新したり、無償でWebで公開している方には、若干違和感を覚えます。
UI変えてSteamに出したら?とか、アドオンコンテンツ有償化すれば?とか仕事にしないまでもおこずかい、ポケットマネーぐらいもらえばいいじゃない?という感じです。

機能をほぼ変えず、UI(画面デザイン)と微調整で永遠にVerup販売し続ける代表ソフト、
筆まめさん。こういう戦略好きです。


優良VRoidソフト作ってたのに他ジャンルに行く人にも、「あぁ、せっかく強みのある個性があるのに、汎用ジャンルに移行せず、今のニッチな市場で英語圏も含めて派生物売ってほしいな」みたいな。


あと付帯情報として。
自分と完全一致ではないものの、「趣味に派生して+α」は大いにあると思いますし、VRoidそのものが1ジンバブエドルの価値しかないにしても、他と組み合わせればそうでもないこともある。
広告とかでどうかなとか。


自分でもすぐに忘れてしまうので、自責の念も込めて。

では!みなさまも楽しい VRoidライフを!


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