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短歌

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自選短歌集。
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#俳句

冬の海辺|短歌

冬の海辺|短歌

さざなみに洗われ転がるまるい石 蹴飛ばし届くか遠く灯台

波打ち際、走り去る大型犬 しっぽの影がゆらゆら揺れる

髪をさわる 風が吹いては何度もさわる 意味はなくとも必要だった

地平線、コートの裾がなびいて消える 小舟の青、灯台の白

つよく吹く潮風に目がしみる 滲んだ目尻はそのままでいい

焦がれていた、ファインダー越し橙の陽 輪郭ぼやけて夢うつつ日和

さよならと言わないままで手を振った 絡

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