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IU様集(前半)

私が今までの人生の中で最も愛したアーティストはIUです。
彼女は私に大きな影響を与えてきました。
彼女が書く歌詞、曲の概要、インタビューでの受け答えなど、彼女が考え書き記し、そして話したこと全てが勉強になり深く共感できるものでした。
彼女は間違いなく21世紀の天才のうちの一人だと思います。
また私の恩師であり、救世主であり、憧れの人であり、一番好きなアーティストでもあります。
なので今回は、彼女の曲全てが好きなことは前提の上で、その中でも特に好きな曲を理由と共に紹介しようと思います。
ちなみにカバー曲も大好きでよく聴くのですが、今回は彼女が作詞した曲限定にします。

「23」
彼女が23歳の自分を表現した曲です。少女と女性の中間で色々と迷いながらも野望を抱いている内容で、ちょっとセクシーでちょっとわがままな雰囲気があります。この曲は私にとって意外なものでした。なぜなら彼女はとても賢く、淡々と生きているように見えていたからです。「IUもこんな風にグチャグチャでもどかしい感情を抱いているんだな」と驚きました。そしてまた自分と変わらない普通の女の子にも思えました(とはいえ曲にしちゃう時点で天才なのですが)。この曲を聴くと落ち着くんです。私もずっと迷いが多く、いろんな自分が頭の中にいるようなもどかしさがあるので「IU様ですらこういう時期があったんだから、大人になるための成長痛だと思おう。」と思えますし、もどかしさを歌ってくれるとどうにもできない感情が少しは発散される気がします。そんなわけでこの曲を選びました。

「The shower」
ちょっと意味深で甘酸っぱくて爽やかな曲です。この曲を聴くといつも天気雨の自然の中にいるような感じがして気分が良くなります。夏の夜、外に出て涼みながら聴くのにとっておきの曲です。

「Red Queen」
みんなに好かれていた女性の悲惨な現在を書いた曲です。エピソードやタイミングから、元F(x)のソルリのことを書いたんじゃないかと思います。当時ソルリは熱愛や脱退で物凄いバッシングを受けていたので、歌詞にある「みんなが恋に落ちてしまうほどその笑顔が綺麗だった」ソルリがバッシングによって「血の気のない痩せた頬」になったことを表現したんだと思います。実際、ソルリを亡くした後のライブで曲の一部を変更していました。その変更後の歌詞が間違いなくソルリのことを指しているんですよね。とにかくソルリと関係があるにせよないせよ、一人の女性をボロボロになるまで追い詰めたのは一体誰なのか何なのか。IUから「全然流してくれていい話なんだけど、この曲をなんとなく聴いているそこの君はどうなの?」と目だけが笑っていない笑顔で聞かれているような気がします。

「Knees」
夜、眠れず起きている女性が過去を思い出しながら眠りにつこうとする曲です。この曲を聴くたび、幼い頃私が眠りにつくまでおばあちゃんが髪を撫でてくれたことを思い出して泣きそうになります。特に「私疲れたみたい。このくらいなら結構耐えた方だと思う。」という歌詞はいつ聴いても心に沁みます。IU様のような苦労を何一つ経験していない私でも毎日そう思いながら生きているので、人生って本当に大変ですよね。この曲は人生の子守唄です。

「unlucky」
軽快なリズムで始まる爽やかな曲です。この曲はなかなか衝撃でした。なぜなら物事が上手くいかない日を爽やかな曲にして歌い上げちゃう人がいると思わなかったからです(笑)しかもファイトソングと言うより「人生ってこんなものだよね。上手くいかない日もあるよね。不安になったりもするけど、みんな同じだろうし、今のままでいいのかも。」という気の抜けたような内容なんです。淡々と考えている感じも面白くて、自分を納得させようとしているところに親近感を感じるIU様らしいと言えばらしい曲です。

「Lullaby」
一言で言うなら「天才が書いた曲」です。この曲の歌詞を見た時「どう生きればこんな詩が書けるんだよ。サビの韻の踏み方も心地いいし、まるで神様が全ての人間を慰めるために書いたような詩じゃん。」と思いました。本当に感動して、この曲を聴いてから私もいつかこんな詩を書いてみたいと思い、それまでよりたくさん詩を書くようになりました。「もう見送っていいんだよ。手放していいんだよ。」と誰かに言われるとすごく安心しますよね。思い詰めた時に聴いてほしい曲です。

「Love Poem」
祈りと決意と慰めの曲です。まさに「神曲」だと思います。一言一言全てが美しく、「愛の詩」という題名の通りの曲です。IU様が自分の身を削りながらもたくさんの人の希望になる(歌い続ける)と決意されたように思います。切なくて、ガラス細工で作った繊細な青いバラを彷彿とさせる曲ですが、まるでIU様が最後の力を振り絞って出したような強さもあります。

(続く)

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