きもちわるい
猫の唄

闇に光るピカピカおめめ

充血し柔い肉球に私の中のをんながざわわと動き出すから
どうか耳栓を下さい
どうか
耳障りな本能の唄が聞こえてきませんように

満月の集会で貴方が腰に手を回すから壺の露が溢れ出ようとした
眼だけは何とか逸らして回避する煩悩
ざりりとした舌の感触が下半身を思い出させて嘔吐した
拒否反応は裏を返せばをんなの記し

厭だ厭だ
猫にはなりたくない

事を終えた後、天鵞絨のような空が広がったとしても
世界が豹変する様を見たくはもう無いから

春の猫の唄

内側から

聴こえるなんて

どうかしてるわ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?