2月の短歌

こわごわと桃の産毛をなでている君の心臓思い出します
丁寧に並べて詰める本棚に一歩下がって神様気分
素麺の色つきのやつ端によせ大事に食べる君は二十歳に
満開の桜のしたでうたた寝し目覚めて君のまぼろしをみる
すーーっと飛行機雲がながれてく目で追いながら深呼吸する

珈琲を一杯。