見出し画像

きらきら

早朝、マスクをつけたまま 自転車を漕ぐ
呼吸した証が 水滴となって睫毛にうまれて 視界が溺れる
苦しくないけどすこしだけ 不安になって
ぼやけながら きらきらと揺れる景色が
ほんとうの世界なんじゃないかって、視力の良いわたしには思えたんだ
朝は誰にでも平等に 始まりを与える
リセットされて、繰り返す 365日
いつだって始まりは輝いているけれど、美しい景色を 美しいと思える真冬の朝は とくべつすきだ


作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。