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そら

忘れている誰かを永遠に待つ駅前の噴水広場
高くあがる水たちは空になれなくて
キラキラと
一瞬で死んでいく
その瞬間に目が合ったわたしたちは永遠を感じて恋に落ちる

無言の住宅街を歩けば世界にひとりぼっちになれるような気がして

真夜中の交差点で白い息吐きながら見上げた月はすこしぼやけて
月が綺麗ですね、と言える相手はもういなくて
死んでもいいのはわたし

天国ってなんとなく青空の雲の上にあるイメージだけど
月のそばに入口があったらステキだとおもいませんか

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。