3月と4月の短歌

原っぱに寝っ転がって目を閉じる 地球と暫しひとつになるの
粉々に砕いてしまえこの想い 甘くないわよホワイトデーは
大丈夫祈らなくてもいつだって君の隣に漂う僕は
菜の花で足元見えぬ君を追う 腕をつかまえ確かめる熱
人間が優しさに酔いたいからシェルター増やすイヌネコの
もう開かぬ絵の具の蓋を握りしめ 思い出せないあの日の空が
腕時計すこし早めて君と会う 今日はわたしがエスコートする
沈没の謎がとけたらわたしたち永遠の愛誓いましょうね
(タイタニック号沈没、映画は代表的なシーンしか知らなくて、ミステリー番組では飽きるくらい新事実をみてきているはずなのに、どこかお伽噺のようで、ほんとうなんて存在しないのではないかと思ってしまうよ、きっとわたしの後に続く何世代もこの謎を愛し続けるのだろうね)
制服のスカートの裾翻し笑うあの子は世界が嫌い
珈琲に垂らしたミルクかきまわす世界のすべて知ったふりして


作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。