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まだ冷たさが勝つ砂浜、軽々と裸足で突き進み膝まで汚れを知らない青に浸かる
何処からか降ってきた梅の花が水面に模様をつくり境界線
今年も君にあえなかった
すこし透けたそれが腐る前に底の君に届きますように
重たい脚を無理矢理引き揚げて数分間の繋がりシャワーで消して束の間の忘却

作品をまとめて本にしたいです。よろしくお願いします。