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終わらないでほしい夜に星を見つけて


永遠を願った夜と、嘆いた夜

皆さんはどんな時に「ああ、この時間が続けばいいな」と思いますか?
友達と遊んでいる時?恋人と過ごす時?一人で散歩している時?

私も数年前までは、終わらないでほしい夜に煌めきがありました。

でも、大人になってそんな夜を過ごすことを怯えるようになりました。
いつから私たちは、おとぎ話をフィクションだと理解したのでしょうか。

絶望しやすい体質

HSPという言葉を最近よく目にします。
神経が細やか(繊細)で感受性の強い気質を持った人のことを言います。

病気ではないので診断されたことはありませんが
私自身、自分の性格をHSPなのではないかと思っています。

不安や恐怖を感じやすい。
悲しみや痛みに脅かされやすい。
そんな感じです。

他にも色々あってよく絶望に引きづり込まれます。
沈んでいくような感覚です。呼吸はできるのに体に力が入らない。
世界の何もかもが暗闇にあって何にも心が反応しない、
ただの肉体になったようなそんな日を過ごすことがあります。

終わってほしくない夜ほど一瞬で、孤独な夜ほど永遠に感じる。だけど…

長いことこんな自分と生きてきたので見つけたこともあります。
絶望に伏す孤独な夜は苦しい。辛い。
だけど、世界のどこかにはきっと救いがある。

一瞬で終わってしまうような幸せな夜もまた、必ず来る。

楽しければ楽しいほど、愛おしければ愛おしいほど、怖いです。
負けそうになります。

だから、そんな夜は、なんでもいいから思い出を残します。

なんでもいい、たとえば自販機で飲み物を買って
その瞬間を愛おしみながら、飲み終わるまでは幸せを信じきる。
悲しみなど見なくていい、痛みも手放して、
ただ信じたいことだけを信じる。

飲み終わるまでなら、きっと信じることができる。

星を探す。あの星はなんていうのだろう。

そして空を見て、星を探して見つけて心にしまう。
思い出にするということです。

時間は有限だし、過ぎゆくもの。

幸せは永遠じゃないかもしれない。
楽しい時間は終わってしまうだろう。

だから、「思い出」にします。

思い出せるように、目印をつけて。
思い出にした時間は自分の中で永遠に生まれ変わるだろう。
そう信じて大切に抱えて生きていきたいと思っています。

いつか、「幸せに暮らしていました」という
エンディングを迎えるまで……。


この記事を最後まで読んでくださった貴方の日々が
どうか健やかで穏やかでありますように。
秋に心を救われているユエるより。





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