【第二の人生】49の章:休む間なんかないじゃん!悪坊主のレベルを超えるってこういうこと
*登場人物*
萬里→主婦でお役目持ってます。この頃思うのは、H氏から詐欺にあった気分。お役目受け入れたのに全然楽になんかなんないじゃん!!
H氏→リーマン能力者(本物)萬里にお役目を突きつけ、「大丈夫大丈夫」となだめながら、嫌気がさしている萬里をどうにかこうにか牽引している。
萬里「で、もう一度聞きますが
身体に入れるタイプって何?!」
H氏「私は身体に霊達を閉じ込めるんです。
私の身体には、いくつかの部屋があって
悪い奴を懲らしめる部屋
子供達を遊ばせる部屋
悲しい思いを抱えている人たちを癒す部屋と、
どれも順追って供養していくんですが
ここのとこ忙しすぎて3桁超えました
私の身体がどこまでもつか・・・。」
萬里「なんですか!?それ!!
だから、H氏ってロボコン(昭和)みたいに
手足細いのにお腹だけ出てんですか?!
H氏の身体ちょっとしたホテル?
3桁って・・・。」
H氏「そう言われるとそんな感じですかねぇ。
長居してるヤツも増えてきてしまって
対応が間に合ってないんですが、
それぞれの目的や想いを
叶えさせてあげる時間も必要なんで。
キツイですが。
だから今回使った
『人形(ひとがた)』を思い出して
少し負担を軽減できるかも!?って、
淡い期待を抱いてしまいました
後ろからクレームが来なければ
の話なんですけどね・・・。」
萬里「え~!また後ろって・・・。
H氏はいつも後ろの人と話してるんですか?
もしかして、
今まで一人でお役目やってきたってのは
現実の話で本当は後ろの方と二人三脚?!」
H氏「そうですね~、
常に相談や話はしますよ。
こちらが話しかけなくても
いつもだいたい怒られてます。
私も意外と言う事を
聞かなかったりするんですよ。
萬里ちゃんもいずれそうなります。
今現在、萬里ちゃんにはまだ
後ろの方との会話の自覚がないから、
萬里ちゃんの後ろの方『萬惠』さんは
何かある時は私のところに言いに来られますが
ものすごく怖い方・・・あ、いや
優しさの中にも厳しさのある凄いお方です。」
なんかアセアセなってる笑
萬里の後ろの方の声、
萬里にも聞こえるようになるのか?!
萬里「で?お役目受け入れたのに
前より楽になるって言ってたのに
なんでより一層キツイ目に
遭わないといけないんです?(-_-)」
H氏「楽になるとは
言ってないと思うんですが・・・。」
萬里「えーー!!
そんなの詐欺じゃん!!(҂ ー̀дー́ )
こんな毎回キツイならやりたくないっ!!」
H氏「え、いや、以前お話しされてた
悪坊主の術が解けていないので・・・。
悪坊主を超えるための修行となれば
やはりそれなりにキツさは伴います。
でも、それに耐えられる身体なので
しばらくの辛抱ですよ。
死ぬことはないので大丈夫です!」
萬里「えーー!ちょっと
雑すぎじゃないですか!?」
萬里はこのあと風邪状態で
しばらく体調不良を引きずったが
ほぼ通常の状態(けして健やかではない)
しかし、軽くなったのも束の間
弟家族と両親からみんなで
ごはんを食べに行こうと誘われた。
父の友人が
食事処を経営しているらしく、
そこは食材にもこだわり
自ら関東・関西あちこちへ
仕入れに出向く職人のお店。
父はいつもお世話になっているので
その店で食事をしてお金を落とそうと思い
大人数での食事だ。
その日が近づくにつれものすごく
行きたくない気分になる。
特に家族間に問題がある訳ではないし
ごはんを食べるだけなのに
萬里はなぜかすごく行きたくない。
前日には微熱と寒気、身体がだるく
やっぱり断りたいので、
萬里は留守番をしたいと言った。
父は
「急にそんなこと言うな!
予約をしているのに!」
となんか断れない雰囲気に・・・。
食欲もあまりないのに・・・、
がんばって行ってみるしかない。
風邪っぽいからと事前に伝えてはいたけど
この体調の悪さは多分、
見た目にはわからない。
『大丈夫大丈夫。
ごはん食べたらすぐ帰る』
萬里の意識を切り替えさせる。
その店は朝倉にあった。
味のある外観、
宴会や集まりごとにもってこいな感じ
駐車場も店内もとても広い。
予約していたので、
お座敷に3家族分広々と準備してあった。
テーブルに着き
ごはんを食べ始めたが
やっぱり食欲がない。
娘はまだ小さいので
ごはんを食べさせながら、
萬里は食べるふりをしていた。
時間が経つにつれ
頭がボーッとしてきた、
どうしても横になりたい
だるさに見舞われた。
座敷ではあるが子供達は走り回り
お店の方も出入りしてるし、
さすがにここで横にはなれない。
両親に娘を頼み
『私は車で寝てるから』と店を出た。
子供の何かの時のために
持っていた携帯体温計で
なにげに測ってみたら、
この数十分の間に39度の熱。
まただ・・・。
ペース早すぎっ(;´д`)
もうすでに意識が飛びそう・・・。
( ;´Д`)
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