【第三の人生】12の章:どこに問題があるのか?そもそもを考えるとウンザリしそうな相談
*登場人物*
萬里→お役目もちの主婦は、人伝いに生きた人間の相談をメールで受けるという修行中。だいたいイライラしている・・・
萬里に舞い込んで来る相談。
霊的な要素が含まれてなければ、萬里の出番ではないんじゃないか?
いや、相談された時点で、その内容がどうであれ萬里は親身に対応するべき事なのか?
なんか、またお役目ってもんがよく分からなくなってきた。
この相談者、自分に原因があるという事は絶対に認めない。
本当の原因(母親)を推し進めてしまえば拒否の姿勢に入るだろうって事はわかる。
そうなると会話が成立しなくなるから、とりあえず話を聞く側に徹しよう。
相談者「病院はマリアなんですけど、他にいい病院知ってますか?こういう症状なんですけど、こういう時はどうしたらいいんですか?
夜ぐっすり眠れないんですけど、寝るために何かいい方法ありますか?」
聞くと決めたはいいが、質問攻めでもはや意図が・・・。何が問題なのか、なんで相談してきてんのか、なんなのかサッパリで。
でも、ヒステリックになられんのも面倒だから、もうあなたに原因があるという含みの話は避けた。
萬里「私は医者ではないので、健康上の事は病院で相談されてください。できれば、親子で診察受けた方がいいと思います。」
相談者「私は何も問題ないのに、なぜ私まで診察受けないといけないんですか?」
あぁもう、めんどくさい〜〜(;´д`)
萬里「看病で疲れてるだろうし、念のためですよ。」
もしかしたら、医者が相談者の心的問題を何か見つけてくれるかもしれないしね。
しかし、何一つ「わかりました。」とは言わない。
自分を正当化し、納得がいかないと質問攻め。
たしかに萬里も納得のいく説明を上手くできてはいないと思う。だけど、
心配する気持ちはきっと伝わるだろうと、根拠のない希望は持っていた。
だけども、やっぱり進歩なし。
毎日毎日、子供の状態の報告と質問、全て自分が背負い込んでる感じで、旦那の話がまるで出てこないので不思議に思い聞いてみた。
萬里「御主人はどう言われてるんですか?」
相談者「主人は心配はしてるけど、子供の事は私に任せっきりなので・・・。」
ああ、問題の根本的原因はそこにある気がする・・・
(。-_-。)
萬里「お二人のお子さんの事なんですから、これからどうしていくか一度、夫婦できちんと話し合った方がいいと思います。」
相談者「旦那に相談できないから、あなたに相談しているのに何でハッキリ答えをくれないんですか?」
友達の友達伝いで、まるで知らない人の相談、ハッキリ言ったら逆ギレしたくせに・・・(。-_-。)
萬里の事をどんな人だと聞いて相談してきたのかは分からない。
実際、口にまではしないが言わせてもらうと
『旦那でも医者でもないから、ハッキリ答え出せねぇんだよ!』でしょ?!
実際そうでしょ?!全く面識のない他人に家庭内のこと話されても、医学的見解求められても、軽々と言葉発せられないじゃんフツー。
この家庭の問題、子供の病気に至ってしまった問題、その原因は夫婦間のコミュニケーション不足。
かまってちゃんの相談者に対し、目を向けない旦那、愛情不足?
霊とか関係なく、現実問題の積み重ね。
あ!もしかして、こういうことを悩んでる人に気付かせるのも萬里の役目なのかな?
萬里もH氏も『霊能者』や『先生』と呼ばれることにとても抵抗がある。
自分でもそう呼ばれる人間の部類だという自覚すらない。
この相談者も、これから来る他の人もたぶん『霊能者』に相談してみたら?
と聞いて連絡をしてくるんだろうと思う。
だからといって『霊能者』は、なんでも明確に答えをくれると思ったら大間違いだ。
そんな期待を持って相談とか来ないで欲しい。だって、何か視えたとしても
聞こえたとしても、その出所がどこかは分からない。
その内容を100%理解できた上で、口にしている訳でもない。
その情報の発信源が誰なのか名乗ってもくれない事がほとんど。
感じ取った限りで、頭の中でできる限り整理して口にはするが「おそらくそうではないか」という判断しかできない状態の中、自分なりに噛み砕いて説明しているのが現実。
自分でも確信も自信もない、ただ視える聞こえるだけで慎重に判断することなく口に出すのって、危険で無責任なことだな、っていうか他人の人生の責任なんか簡単に背負えません。
(;´д`)
一般的に言われる事柄や、ネットからの情報を、それらしく言う事ができれば充分に霊能者を名乗れる時代でもあるし、
相談しに来る人って、見えないことが気になって分からないから悩んで訪ねてくるのだから、見えない確かめようのない答えもらっても、霊能者がいう言葉の真偽を確かめる間もなく信じてしまうことになる。
この場も、適当に言ってしまえば良かったのかもしれないけど、そういうの萬里は性格的に無理です。
(。-_-。)
見えないことだから何を言ってもそれが事実か嘘かもわからない。右か左か?白か黒か?100%にできるだけ近づけた答えを知りたいのなら、確実な統計学の占いに行った方が明確な答えはもらえる。
萬里たちは、ただ伝えるだけの人間でしかなくて、悩む本人がどう歩くべきか?あちこちから頂き伝えられた『御言葉(ミコトバ)』を基に、参考までの助言をするだけ。
自分で考え行動し、自分の力で満足できる人生を歩むことができるように導くこと。ただそれだけ。
何度答えても、この相談者も人の言葉を簡単には受け入れない。
そのくせ、娘さんの現状を毎日何度も何十通もメールしてくる。
娘の健康観察報告、それこそ旦那と共有すべきことなんじゃ?
埒あかない、これはいっそ会うべきではないのか?そうも思った・・・。
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