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【第三の人生】18の章:異空間に引きずり込まれる恐怖の時間開始

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ちは、ただいま生きた人間Kさんの相談を受けているはず?・相談者Kさん→萬里の実家近くに住むという50代女性。長男さんのことで相談に来られたかと思ったけど・・・なんか違う。

  • Kさん→相談に来られた中年女性

  • Kさん?→謎


「わし?」今、自分のことワシって言った?
なんだ今の?Kさんの声ではなかったような・・・。

いや、聞き違い?聞き流そう・・・かな。

Kさん「あ~、なんか首と肩が痛い。」

萬里「あらら、後でサクヤさんに少し診てもらったらいいですよ。どの件もすぐに解決って訳にはいかないとは思いますが、萬里にできる事があればサポートしていきますから。少しづつ話し合いながら進めていきましょうよ。」

Kさん?「あ~、わしは疲れた。」

萬里「は、はい?『わし』?」

Kさん?「お前の名は萬里だよな?」

え、なに?!呼び捨て?

萬里「は、はい、そうですけど。どうしたんですか?」

Kさん?「そうかそうか、待ち長かった。わしは100年前からお前を探しておった。」

え?意味が分からない???
いま、何が起きている?

萬里は今かなり動揺している。

Kさん?「ようやくここまでたどり着いたわ。」

Kさん「あ~、なんか疲れます。私時々こういう事があるんです、憑依というのか、誰か自分ではない存在になってしまうような。
いつもその時の事は覚えてないんです。」

そういえば、Kさんの背後には男性の気配を感じていた。もしかしたらその男の人だろうか?
だったら、その背後の男性のつもりで話した方がいいんだろうか?!

萬里「あなたはどなたんですか?」

Kさん?「わしか?わしの名などお前は知らなくてよいわ!」

友好的なのか?
挑戦的なのか?
悪意があるのか?
好意があるのか?
ただ、ただ怖い。

声は低く、どう聞いても男性の声。
Kさんの顔を見ると、目は閉じている。

あぐらをかいたり、立膝をしたり、おじさんがちゃぶ台で酒をのんでいるような体勢。顔つきもさっき話してた時とは違う。

そして、なんかずっと唸ってる。

萬里は静かに立ち上がり、とりあえず隣の部屋に居るサクヤさんに助けを求めた。

萬里「一緒に居て!なんか怖い。」

Kさん?「誰だお前は?わしは萬里と話しに来たんだ、おまえなんぞ呼んどらん出ていけ!」

あ~!!サクヤさんを追い出した~!
( ;´Д`)

てことは、ここはやはり萬里だけで対決しなければいけないということ?!

名は名乗らないし、目的も分からない、色々と情報を引っ張り出して対処を考えなければ!

萬里は冷静に試行錯誤しているように見えるが、動揺と恐怖感で変な汗が止まらない。

あの夜の飲み屋街で出くわした、包丁女の時より怖いかも( ;´Д`)

Kさん?「お前にはやらなければならない事がある、わしは今からそれをお前に告げなければならない。」

ていうか、いつの間にか「萬里」呼びから『おまえ』に格下げされてる・・・。

萬里「は、はい。それはなんでしょう?」

Kさん?「ある男を探さねばならないのだが、おまえ心当たりがあるか?」

ちょっと、ちょっと!唐突に上から物言う!?
こういう時はだいたい神様からとか、後ろの方々からのはずなんだけど、なんだか素直に聞けない。

初対面でこの会話、何一つヒントも心当たりもない。Kさんの背後に居た人が憑依してしゃべらせているのなら、背後にいた男性はなんかスゴイ人なのか?
それも、能力者の萬里に上から物申せる程の同類なのか?
目の前には、もうKさんは居ない気がする・・・。

とにかく???だらけ、質問攻めするしかないのか?!

萬里「あなたは何者なんですか?萬里に会う必要があったその理由は?誰かに会う必要がある事を教えるためだけに来たんですか?
萬里が亡くなられた方と対話できるのはご存知のはずですよね?なぜこの女性の身体を借りなければならないんですか?
あなたはどの時代のどこから来たんですか?」

Kさん?「待て待て!矢継ぎ早に質問するでない。わしはお前の質問に答えに来たわけではない、まずはわしの話を聞け!」

一方的すぎる。この辺りはKさんと似ているが、質問に答えてくれないとなると、ただ話を聞くしかないのか?!

Kさんの目は閉じてるし、今のうちにH氏にヘルプのメールをしておこう。

とにかく怖い・・・。
((((;゚Д゚)))))))

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