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【第三の人生】9の章:次の修行は生きた人間の対応

*登場人物*

  • 萬里→主婦でお役目持ち。死んだ人の対応に慣れた頃、やっぱり生きた人間の対応も必然的にくる。修行中です。

  • ちいさん→萬里がお世話になっている治療院の先生の奥様。感は強いので萬里のあの世対応の練習台になってくれていた。


ある日、誰だったか忘れたけど友達伝いで、相談したい人がいると連絡があった。

『鬱を患っていた彼氏が自殺した』という内容。

突然にしてはかなり重たい内容だわ、どこの誰かも分からない人に電話番号を教えるのは抵抗があるし、こちら小さい子供もいるから、いきなり直接会う約束して時間割くのもどうかなと思った。

なにせまだ、生きた人間の相手は慣れていない。

メールアドレスを伝えてもらって、メールでのやり取りで相談を聞くことにした。

その相談者(女性)は、自分が最後に放った言葉が、彼の自殺の原因ではないかと自分を責めている。
そうなるとまず「あなたのせいじゃないですよ。」と普通はなだめる。

萬里「彼は病気だったのだから誰かの責任なんてことはない、現実自殺だと人は思うけど、病気で亡くなったんですよ、ちゃんと行くべきところへ行けるようしてあげて下さい。自責の念でいつまでも後悔していると引きとめてしまうから、彼のためになりませんよ。」

相談者「でも、彼がまだ家に居て一緒に生活している気がするんです。」

確かにメールの向こうに霊の存在は感じる。でも、それが彼氏なのかはわからないし、この相談者自身に何か憑いているのかもしれない。

よし、まずは確認だ。

萬里「きちんと様子を把握したいので、よかったらあなたの写真を送ってくれませんか?」

写真を見れば何か分かるかもしれない。

そして、送られてきた写真は上から角度の自撮り。

かなりキメ顔の気合の一枚・・・。
悩んでる人がこんな写真撮るもんなんだろうか?!
その心境が理解できず不思議に思いつつも、その写真を集中して見てみる。((((;゚Д゚)))))))

『うわぁっ!!相談者の後ろに3体も写りこんでる!!』
ちょいと怖くなった((((;゚Д゚)))))))

同じマンションに住むサクヤさんの奥さん、ちいさんに電話して在宅確認後ダッシュで訪問。写真を見せた。

萬里「ちょっとコレ見て!!この女の人の後ろに3体も写ってる!!」

ちいさん「え?何も見えないけど?どこ?」

萬里「この女の人の周りにおるやん!ほら!ココとココ!」

ちいさん「いやぁ、私には見えない・・・。」

萬里「え~?!なんで!もっとよく見て!こんなハッキリ写ってるやん!これが心霊写真ってやつなん?!心霊写真生で見たの初めてなんだけど?!」

ちいさん「いや、この女の人一人しか見えないって。」

これって、萬里にしか見えてない?

この時、これが本当の心霊写真の仕組みだという事に気付いた。
テレビや雑誌でよく特集などがあるけど、実は本物はほとんどない。今の時代、素人でも画像の加工はできるし、映像もいくらでも編集できる。

誰にでも見える写真は本当に稀で、視える人にしか見えないのが本物の心霊写真だと思う。

あ、でも萬屋事務局でやってた講座では、萬里が入手した心霊写真を受講者の方にお見せしたんですけどね。
それは稀に見る誰が見ても見える心霊写真だったのですよ(°▽°)

相談者が送ってきた写真、相談者女性の後ろに中心人物の男性、その両脇に年老いた女性と10代らしき男の子。
この人達が誰なのかは分からない、写真を通して中心人物の男性が、家の中をウロウロと歩き回っている姿が頭の中に浮かぶ。

『なんか普通に生活しているように視えるけどな・・・。』

もしかしたら、この男性が相談者の亡くなった彼氏なのかもしれない?!本当にまだ一緒に生活してるんだ・・・。

これは決して良いことではない、天に帰らないという事は転生ができないということ。

このまま現世に居続けることは俗にいう『浮遊霊』や『地縛霊』と呼ばれる者になってしまうということだ。

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