マガジンのカバー画像

年間ベスト

23
年間ベスト系の記事をまとめておきます。
運営しているクリエイター

2022年1月の記事一覧

2021年のベストアルバム:千鳥足な在り方に宿る「アンビエント的」な何か

「BEST OF 2021」と「ダブ×アンビエントは何処へ行く?~その可能性を示す10アルバム~」に続き、2021年の振り返りです。 年間ベストの末尾のまとめでも書いたんですが、この年の音楽を聴いていての気付きとして、「時間的にコンパクトに(だいたい30分前後くらいに)まとめられたアルバム」に惹かれることが多かった、というのがありました。 この時間的コンパクトさという特徴から、単に気軽に聴けるという以上の特有の音楽的フレッシュさを見出せないか、というのがこの記事の趣旨にな

2021年のベストアルバム:ダブ×アンビエントは何処へ行く?~その可能性を示す10アルバム~

「BEST OF 2021」に続いて、テーマを設けての2021年の振り返り的な記事、書いていきます。 この年の音楽動向で特に印象的だったことの一つが、近年そこから多くの傑作を生みだしているダブ×アンビエントの新たな潮流において、その先を感じさせてくれるような、よりチャレンジングな仕上がりの作品が多数発表されたことでした。 (この記事における「ダブ」は基本的にBasic Channelの登場以降クラブ・ミュージックとしてヨーロッパを中心に根付いていったミニマル・ダブ~ダブ・

BEST OF 2021(1~10位)

2021年の年間ベスト1~10位です。どれもヤバいので未聴のあったりしたら是非聴いてみてください。では。 10. Fred Thomas, Aisha Orazbayeva & Lucy Railton『J.S. Bach: Three or One - Transcriptions by Fred Thomas』 ピアニストのFred Thomasがバッハの作品(主にオルガン曲やカンタータ)をピアノ、ヴァイオリン、チェロのために編曲し、Aisha Orazbayevaと

BEST OF 2021(11~20位)

2021年の年間ベスト、11~20位です。続きはなんとか今週末中にはアップしたい。ジャケ画像にbandcampのリンクついてます。リンクは貼ってないですがサブスクにもほとんどあるはずです。 20. Yosuke Tokunaga『9 Mezzotints』 2010年代に自主レーベルTOSTからのリリースで突如として注目を集め、以降Strange RulesやAudio.Visuals.Atmosphere.などからも作品をリリースしている日本人音楽家Yosuke Tok

BEST OF 2021(21~30位)

2021年の年間ベストを書きました。30作選んで順位を付けたんですが、感想の文字数がとても多くなってしまい一つの記事にすると読みにくいので、3つに分けてアップしていきます。まずは21~30位です。ジャケ画像にbandcampのリンクついてます。サブスクのリンクは貼ってないんですが検索してもらえればほとんどあります。続きは明日か明後日にはアップします。ではどうぞ。 30. C. Diab『In Love & Fracture』 カナダのバンクーバーを拠点に活動するマル