プロゲーマーと、“プロになる必要”がある私たち。
こんにちは、よろずです。
ゲームをプレイしていると、自然とプレイ時間というものが蓄積されていきます。
これは僕のNintendo Switchのプロフィール画面ですが、画面中央、スプラトゥーン2のプレイ時間が1150時間以上もあるという事が見て取れるかと思います。
そう、僕は相当な時間をこのゲームに捧げており、6000円という時間を費やしこんなにも多くの時間を楽しむことができました。
決して無駄な時間だとは思っていません。
学べる点もたくさんありました。
僕にとって、このスプラトゥーンというゲームはとても「面白く楽しい」ゲームでした。
しかしながら、ゲームを頻繁にプレイする人もそうでない人も、ゲームに捧げた時間を無駄だと考えてしまう人とそうでないと考える人がいます。
普段ゲームをしない人であればまだしも、頻繁にゲームをプレイする人の中にもそういった考えを持つ人が多い印象を持っています。
そして、
「これだけプレイしたのに上手くなれない」
という苦しいツイートを見るたびに、少し悲しい気持ちを抱きます。
ゲームを多くプレイするからには、上手くならなければいけない時代に今はあるのです。
ゲームが得意で、ゲームを長時間プレイすることが苦ではなくて、更に上を目標とする人に対し、日本では「プロゲーマー」という職業を目指す資格が与えられています。
そして、この職業は日本人ゲームプレイヤーにとってかなり距離の近い職業になっていると言えます。
多くのプロゲーマーはYouTtubeで動画配信を行っており、そして僕を含む多くの学生や若者がYouTubeを普段から多く利用しています。
我々はYouTubeの動画が毎日多く更新されることに需要を感じており、そしてYouTube投稿者であるYouTuberやプロゲーマーに対して「毎日投稿」を求めるようになります。
動画投稿に重きを置いている身としてもYouTubeによって得られる収益は決して小遣い程度のような少ない利益ではないはずですから、毎日投稿に意識を向けます。
クラッシュ・ロワイヤルのプロである「けんつめし」選手もその1人で、クラロワリーグという大会のシーズン中という多忙な生活に加え、毎日二本投稿を主に動画投稿を行なっています。
このようなプロの活動やクラロワを用いた動画投稿者の活躍により、YouTubeの主なターゲットによる中・高生の間で爆発的なヒットが起こり、僕の高校でも大流行しました。
しかしその流行も流行り廃りあるからこその流行で、日に日にクラロワをプレイする同級生は少なくなり、今では当初の3分の1程度に減ってしまいました。
やめる理由は人それぞれですが、やめた人が大半を占めるようになってしまった今、多数決が一般的な日本社会で「クラロワを続ける意味」を見失ってしまいます。
よって、冗談半分ながら、「こいつクラロワのプロ目指してんじゃね」という認識が我々の内輪で出来上がってしまいます。
当然ながらゲームはプロになってYouTuberになってお金を稼ぐ媒体ではなく、友達同士や1人でも楽しめるもので、そこに面白みがなくなれば遊ぶ必要が無くなるというシンプルなものである筈です。
しかし近年スマホの普及でソーシャルゲームが主流となり、サービスを長く続ける手段としてesportsを取り入れるゲームが多くなっています。
そうすることで、「上達」という着眼点を与え、ゲームの上達に終わりはないという認識を与えようとしている運営会社が増えています。
プロゲーマー、YouTube、ゲーム会社によるこれらの取り組みがesportsの認知を高め、ゲームに対する考えが少しずつ変わってきているのは事実です。
事実なのですが、その認知の拡散によりゲーム=esportsになりつつある現状は、esportsのあるべき姿を壊しているような気がしています。
ただ楽しく、趣味で娯楽であるゲームに違う一面を持たせ、更にゲームをinterestingなものへと進化させることでゲーム寿命を伸ばそうとする取り組みこそがesportsです。
それがいつしか発達と共にプロでもないゲーマーにも練習という名の強制を与えてしまい、プレイ時間に比例しない自分の実力を攻めてしまいます。
ゲーム寿命よりも先に、「ゲーマー寿命」を削ってしまっているこの現状が、esportsの現状なのです。
コンシューマー時代、ドラゴンクエスト、
ファイナルファンタジー、ポケモンなどと言ったRPGが主流だった時代には普遍的であった「ゲームは楽しいもの」という考えが擦り切れているのを感じています。
そんな今、僕はesportsタイトルを扱うYouTuber、すなわち「ゲーム実況者」の存在が今後のゲーム発展、esports発展には必要だと考えます。
きおきお…https://www.youtube.com/channel/UCHrL96ET2wzYMzuWBtAgCmA
ドズル…https://www.youtube.com/user/cracrachannnel
けんつめし選手と同様にクラロワを初めとしたsupercell社のゲームを主に扱う2人は、「ゲームを楽しむ」という点に重きを向けており、形式上esportsに携わる人間の中でも珍しい方向へと進んでいます。
彼らのような実況者が、ただゲームを楽しむ事で、ただプレイ時間だけが上がってゆく悩めるゲーマーを救ってくれるはずです。
ゲームは楽しいもの、そして、ゲームを楽しむことで何を得られるのかを、ゲーム実況者達に発信して欲しいと考えます。
そして、esportsの発展により生じた弊害を少しでも減らせられるのであれば、ゲームはよりいい方向へと進み、esportsという「手段」も活きはじめるのではないでしょうか。
ゲームをやるからと言って、プロに必ずしもなる訳ではないという分かりきった認識を、埋もれてしまわないうちに広める必要があるというのが、今回のnoteで伝えたい僕の思いです。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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よろず…@yoro2u
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