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偉人学習まんが風に、私が偉いと思うものを推す

偉人学習まんがを読んだことがあるだろうか。
読んだことはなくとも、学校の図書室などで誰しも見たことはあるのではないか。
何を成し遂げたのかよく知らない人でも、学習まんがになっているだけでなんか偉い人ということはわかる。

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かなりイケメンに描かれているモーツァルト。

はだしのゲンと偉人学習まんがは学校で読める数少ない漫画本であり、貴重な存在である

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よく見ると、集英社の学習まんがは一冊一冊画風が違うが、同じフォーマットで作られていることがわかる。

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どの巻を見ても、まず名前、キャッチコピーがあり、
イラストの後ろに必ず風景の実写写真がある。

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背表紙には絶対顔のイラストがはいっている。
一休さんのイラストは割とゆるい系。

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観察した結果、偉人学習まんがに必要なもの

・キャッチコピー
・イラスト何点か
・風景の写真

この3点をおさえれば、偉人学習まんが風の「なんだかえらい雰囲気」を手に入れられるのではないか?

ちょっと作ってみよう。

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おぉ……! 飲み会の幹事の伝記……!
もともとえらい代表ともいえる飲み会の幹事だが、
ハードカバーの伝記になることで偉大さが増した気がする。

飲み会の幹事の学習まんがは、後々のことを考えると子ども時代に読んでおくべきかもしれない。

よし、ふだんから、私が「えらい!すごい!」と思っているものたちを、このフォーマットで推していこう。


1. 好きな芸能人を推す

『板倉俊之』
キャッチコピー「言葉の魔術師」

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お笑い芸人のインパルス板倉さんが世界の偉人に!!
かなり偉い感じがする。
板倉さんといえば「はねるのトびら」のイメージなので、背景はフジテレビにしてみた。

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卒業文集の「私の好きなもの」コーナーは、中学高校の両方とも「インパルスの板倉俊之」とかいてある。
クールに笑いをとりながら、細かい伏線がはられたコントに衝撃をうけファンになった。
出演するテレビは当時ほとんどチェックしていたと思う。
高校時代は、インパルスの気に入ったコントを文字起こしするという地味な趣味があった。

私の中では間違いなく偉人である。

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執筆した本のイラストを載せれば、夏目漱石ばりの文豪感に。

なかなかいい感じだ。どんどん作ってみよう。

2、いもうとを推す
身近な人にもえらいと思う人はいっぱいいる。

『いもうと』
キャッチコピー「給食を残したことがない」

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嫌いな食べ物も、牛乳で流しこんで無理やり飲みこんでいたらしい。
身内の中でダントツでえらい我が妹。

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人によってはキャッチコピーが弱いと思うかもしれない。
でも考えてみて欲しい。
子どもの頃にいわれた、
〈よくかんで、残さず食べましょう〉という教えをきちんと守れる人は、
結構すごいことなんじゃないのか。
その教えを守れる人は、他のあらゆる教えも守れるのだ。

そのまじめな性格により、受験、就職など、人生のターニングポイントで全く足を踏み外すことがない安定感は尊敬に値する。相当えらい。実家にまめに帰っているのもえらい。

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久しぶりに給食が食べたくなってくる。

後日、妹にこの写真を見せたら、
「わたし給食1回残したことあるよ」
と言われて耳を疑った。

どうしても「えびしんじょう」が受け入れられなかったらしい。
ていうか「えびしんじょう」って何だっけ?
給食にそんな料理でてただろうか。


ともかく、キャッチコピー間違えてた……。

でも歴史を美化されていくのも、偉人が背負う運命なのかもしれない。

3、掃除用具を推す

もはや人でなくても、えらいものはたくさんあるのではないか。

小学館の偉人学習まんがでは、ゆるキャラがヘレンケラーと肩を並べる時代だ。

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キャッチコピーは次世代リーダー。

人というくくりに囚われず、自由に推していきたい。

『コロコロ』

キャッチコピー「深夜のそうじのお供」

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背景を部屋にしたら、急におそうじハウツー本感が出てしまったが、
コロコロだけで一冊の伝記になっているのは、相当すごいコロコロな感じがする。

わたしの中でコロコロは相当えらい。
コロコロがない人生など考えられない。

というのも、私は日中全く元気が出ず、夜になると何故かテンションが高くなるバンパイア体質なため、主な家事は夜中にこなしている。

夜中に掃除機をかけることができないので、散らかったへや部屋の中呆然とたたずむしかない私の前に突如現れた救世主。

そう、コロコロである。

コロコロがなければ私の部屋は一生掃除できなかったと思うと、コロコロの存在の偉大さがお分かりいただけるだろうか。

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ある意味コロコロコミック。

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コロコロをむくのも楽しい。
偉大な便利グッズである。

4、特にえらくないものを推してみる

このフォーマットにのっとれば、もはや別にえらくないものでも「なんかえらい感じ」を手に入れることができるのではないか。自分(とりもちうずら)に当てはめてやってみよう。

『とりもちうずら』

キャッチコピー「二度寝した」

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日頃のささいな怠惰も、伝記になると何故か立派に見える。

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二度寝したことで、確実に何かしらの偉業を成しとげている。

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二度寝すると1日をムダにした……、と反省しがちだが、
このフォーマットに落とし込むことで、むしろ二度寝した方がいいような気さえしてくるから不思議だ。

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自分を偉人学習まんがにすると、自己肯定感が高まる感じがする。
究極の自己啓発本なのかもしれない。

5、友人にプレゼントしてみる

自分の偉人学習まんがをつくったら思いのほか嬉しかったので、
友人にもつくってプレゼントしてみた。

『おきちゃん』
キャッチコピー「徹夜明けでも明るい」

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徹夜しがちな友人おきちゃん。
本当にいつも明るくて、歯医者に行ったあととかでも相当明るい。

さっそく渡しに行こう!!

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「何これ〜!!!」
と言いつつ受け取るおきちゃん。

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戸惑いつつも喜んでいる様子。

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おきちゃんの学習まんがを読むおきちゃん。

(ちなみに中の本は「一休さん」です。)

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たくさん写真を撮っていたので、どうやら気に入ってくれたようだ。

誰しも偉人学習まんがになると、ちょっと嬉しくなるのかもしれない。

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本棚に並べるとひときわ立派に。


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春は別れの季節。

送別会などで、先輩を偉人学習まんが風にしてプレゼントしたら、気がきく後輩として、末長く語り継がれるにちがいない。


おわり



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