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たどりついたその先は、

ここは京都の烏丸駅。
これまで3回ほど来たことがある。
だからちょっと慣れっこだ。

けれど今日は地下鉄へ乗り換える。
はじめての京都での地下鉄だ。

四条駅からふたつめの丸太町駅をめざす。
本日の宿があるところだ。

地下鉄の車内では
一週間の仕事や学校で疲れた様子のひとたちが座ったり立ったりしていた。
たった2駅だけど、空いている席に腰掛けた。

地下鉄を降りてからは、未知の世界へこんばんは。
改札にある大きな地図で現在地を確認する。

なんとなくの方角を把握した。
一番近そうな出口をめざす。
ちょっと軽快に階段を登ってみたりなんかして。
出口を抜けるとそこはすっかり暗かった。

宿の方角に向かって歩く。
街灯や車のヘッドライト、お店の優しい光がそっと足元を照らしてくれる。

雨が降ったのかなぁ。
ちょっと湿っぽい匂いがしていた。

本日の宿はすぐに目のまえに現れた。

- 洛と人をむすぶ路 - という意味が込められたRAKURO。
洛とは中国の洛陽のことであり、それが転じて、都。
日本では京都のことを指すそうだ。

京都をより深く知りたい、もっと身近に感じたい。
そんな人たちが行き交う京都の路という意味が込められているんだとか。

わたしはこのコンセプトに惹かれてここを選んだのかもしれない。
人が交わる空間というものに意味を見出している方々が創った場所。
なんだかワクワクする。

チェックインを済ませ、いざ我がROOMへ!
これからはじめての " 京都ひとり夜 " が待っている。
好奇心に胸をふくらませ、部屋のオートロックを解除した。


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