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小さく、心地よく生きたい人間のヒトリゴト。

「何か聴こえるな……」

耳を澄ませると目覚まし時計の音だった。

「そうだ、今日も仕事だった。起きなくちゃ。」

今朝は珍しく外が静かだ。
土曜日なんだと気づかされる。

わたしは「静かな朝」が好き。
社会がゆっくりモードな雰囲気が心地よいのだ。

窓を開けると、夏の音が聴こえてきた。
まだ梅雨が明けていないのに。
蝉たちが元気に鳴いている。

フルタイミングの仕事に就くと、この社会の無謀さに驚愕する。

だって、「生活」がどんどん崩れていくから。

そうやって消費を促す渦に飲み込まれる自分を嘲笑う。

足掻いてはいけない。もっともっと深くにいってしまうから。

「小さく、心地よく。」

そんな暮らしを目指しているわたし。

けれども「小さく、心地よく。」の前になくてはならないのが「ほどほどの仕事時間」なんだと最近思う。

わたしの能力不足なんかじゃないと思う。
人間には「暮らしを整えるために必要な時間」というものがあるのだから。

自分の時間がなくなるほど、「多く、不機嫌に。」へと向かっていく気がしてならない。

仕事をしてると、出来合いのものに頼りたくなるし、ロボットさんたちに掃除をお願いしたくなる。洗濯物だって放りこんだだけで全てが終わってほしいと思ってしまう。

そんな気持ちが芽生えたとき、わたしはそっちに促されていることに気がつくのだ。

わたしは思う、「みんな、働きすぎだよ。」

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