見出し画像

幼児でも楽しめる?東京都現代美術館「あそびのじかん」展

8月3連休の最終日は、イースト東京のセントラルパーク「木場公園」へ行ったきた。

青々とした芝生、木陰のアスレチック、バーベキュー(要予約)、そしてじゃぶじゃぶ池を有する木場公園だけど、炎天下のこの日はこちらの施設へと向かう。

(写真は公式HPからお借りしました)

そう。木場公園の最北端にある「東京都現代美術館」。

夏休みをはさんだ現在、「あそびのじかん」という展覧会が開催されており、幼児連れには敷居の高いアート鑑賞もここなら楽しめる?と期待して足を運んだ。親子でアートな休日。最高じゃないか。

期間は、2019年7月20日(土)から10月20日(日)まで。うれしいことに小学生以下は入場料が無料。

また、この展覧会は写真撮影もOK。それならば!たくさん写真をとって、充実したお出かけレポを書こう!!と、俄然張りきる私。

4歳、2歳の子どもたちも、入口からちらりと見える展示物に興味津々で、「早く入ろう~」と口をそろえて訴えてくる。

それでは、さっそく行ってみよう。

《受験の壁》はボルタリングで突破

まずは、《受験の壁》という展示。

壁一面のタンス、タンス、タンス。
この立ちはだかるタンスの壁はボルタリングで突破——ではなく、タンス群のなかの隠し扉(うらぐち入学)で次の展示室へ行く仕掛け。

子どもたちは一目散にボルタリングに向かうかな?

そう思いきや、タンスに圧倒されて今にも泣きそうな2歳息子。

だ、大丈夫?最後までアート鑑賞できる??

成功者ゼロの《笑う祭壇》

タンスの次はボタン、ボタン、ボタン・・

《笑う祭壇》というこの作品は、線の外側からボタンを投げて台座に乗せるという「あそび」。
床に散らばった無数のボタンは「失敗」の積み重ねだったのだ。

子どもよりも大人(とくに男性陣?)が躍起になって、ボタン投げに興じていた。もちろん夫もそのなかのひとり。

子どもたちも、「おには~そと!」と夢中になってボタンを投げていた(もはや違うあそび…)。

さっきまで不安げな顔の2歳児だったけれど、どうやら展示を楽しめそうでひと安心。

そして、いきなりの暗闇

散々ボタンも投げたことだし、次の部屋へとむかう。

が、入り口らしき場所が見当たらない。まさかこれ?と壁と同化しているカーテンをおそるおそる除くと、

いきなりの暗闇。そしてなにやら影であそぶ系の映像。

いや~~~!!でる~~~!!!

暗闇にそびえる巨大な影に大泣きした2歳児を前に、私のひと安心は一瞬で消えた。

逃げるようにそそくさと暗闇から抜けると、ぱっと視界が明るくなる。良かった良かった。息子を抱っこしたまま次の展示室へ入ると。

バイきんぐ・小峠が並ぶ《タニノマス》

ぎゃぁぁぁ~~!!ごわぁぁぁい!!

・・まじか。

次に入った部屋は全方位すべてがお面、お面、お面。

そしてお面は、なぜか「バイきんぐ」小峠にちょっぴり似ている。

──なんて悠長なこと考えている場合じゃない。

暗闇パニックのあとのお面パニックで2歳児の「こわい」はすでに臨界点。

「もう、かえるぅ…」と泣きべその息子にむかって、係の方が「お面はちょっとこわかった?つぎはつみきで遊べるお部屋だから大丈夫だよ」と、優しく声をかけてくださった。

すみません、すみません、と息子を抱えてさらに先を急ぐ。

ちなみにこのお面のデコレーション。ワークショップで体験することができる。とても人気があり開始30分ほどで整理券がなくなるとのこと。

大人は楽しい、《ポジティブな呪いのつみき》

さぁ。子どもたちお待ちかねの「つみき」の部屋にやってきたよ。

・・ん?つみき??

こちらの《ポジティブな呪いのつみき》は、様々な言葉がかかれたつみきを自由につなげて、「ポジティブな呪い」をつくるという展示。

うん。これ大人が楽しいやつだ!!
友達や彼とキャッキャしながら大喜利したいよね!!

こんどは、いきなりの足場

幼児にアート鑑賞は早かったかな…。

駆け足で作品を観てまわり、あっという間に最後の展示室へと来てしまった。

こんどは、いきなりの足場。

きた!アトラクション系!!
これ、たぶん子どもたちの好きなやつ!!

と、私はこっそりガッツポーズ。

案の定、泣いていた2歳児とムスッとしていた4歳児(お面のワークショップがやりたかった)の顔がぱあっと明るくなった。

うんうん。こういう非日常な空間って楽しいよね。

さいごは「ぬり絵」に救われる

1階の展示スペースがおわり3階へと移動する。さいごは紙飛行機とぬり絵で遊べるコーナーだ。

工作好きな4歳児は我先にとぬり絵をはじめた。2歳児もそんな姉の真似をして遊ぶ。
ふう、と夫と顔を見合わせ、そんな子どもたちの様子を見た。やっとわが家にも平和が訪れたみたい。

幼児との「あそびのじかん」のアート体験。最終的には何てことない「ぬり絵」に救われたのだった。

──この展覧会。

遊びの天才である幼児たちよりも、遊び方を忘れてしまった大人のほうがよっぽど楽しめるんじゃない?

何色も色鉛筆を重ねあわせ「ぬり絵」を抽象画風に仕上げた夫の、得意満面な顔をみて、ふとそう思った。

(そして、写真はほとんど撮れなかった...)

さいごに。

うちの2歳児には少しこわかった「あそびのじかん」だけど、4歳児は十分に楽しめたし、おそらく小学生くらいにはどんぴしゃで楽しい展覧会だと思います。

また、美術館ではスタンプラリーなど子どもが楽しめる仕掛けもあり、子どもたちと施設全体で2時間ほど遊ぶことができました。

さいごに、美術館から最寄りの清澄白河駅までの道中はアートな本屋やおしゃれなカフェなど魅力的なお店が満載なので、おススメの立ち寄りスポットを貼っておきます。

東京都現代美術館~清澄白河のお出かけの参考になれば幸いです。

◇美術館周辺の子連れランチ

美術館内のレストラン「100本のスプーン」。今回は、食事できなかったのでいずれまた。

美術館近くのカフェレストラン「mammacafe151A マンマカフェイチゴイチエ」。お座敷席あり、赤ちゃんに最適。

◇絵本が充実の古本屋

町の古本屋さん「しまぶっく」の店頭には絵本がたくさん。

◇お土産はここでしか買えない「紅茶」を。

コーヒーの街、清澄白河にある紅茶屋さん「TEAPOND ティーポンド」。紅茶が買えるのは実店舗のこちらとオンラインストアのみ。

いいなと思ったら応援しよう!

ヨリ
お読みいただきありがとうございます。 「いいな」「面白かった」で、♡マークを押してもらえるとうれしいです。

この記事が参加している募集