子供に対し最近怒ってばかりで辛いです

クライアントさんよりよく聞くお話として「子供はかわいいのに、最近怒ってばかりいて、そんな自分がとても辛いです」という事があります。
話を聞くとみんな子育てに対して真剣に向き合い、子供が可愛くて仕方ない、そんなママばかり。

いつも私がまず最初にお伝えしているのは
「子供を愛しているから怒りの感情がわいてくるんだよ」ということ。
実例です。あなたにもこんな事があったとしましょう。

スーパーの駐車場で子供と手を繋いで歩いていたが、前方に歩いていたお友達を発見したとたん、手をパッと放して走って行った。
その瞬間車が出てきてひかれそうになった。

このママはこの時子供にこう言いました。
「こらバカ！ひかれるでしょ！駐車場では手を繋ぐって言ったでしょ！」
「ほんとにもう、言うこと聞かないんだから！もう知らないよ！」

怒ってしまったことを悔やんでも仕方ない。大事なことはその後にあるの。
怒りというのは「相手を否定する」部分しか相手に伝わりません。あなたは子供をただ否定したかったのでしょうか？違いますよね。
子供に言ってしまった怒りの気持ちの奥にはどんな感情があったでしょう？
子供に対する深い愛がそこにあることがわかります。
それを子供に伝えることが大事なポイントになのです。
実際にこのママは後で子供にこう伝えました。

「あなたがひかれて大けがをしたり死んでしまったらと思って、本当に心配でならなかったの。きつく怒ってしまってごめんね。」
「あなたが無事で本当に良かったよ～！」

怒ってしまったら、その後に本当に伝えたい部分をきちんと伝えたらいいの。怒ってしまったらOUTなんかじゃない！怒りの感情の奥にある大事な思いを相手にきちんと伝えられれば、より親子の絆は深まっていくわけです。
人間は愛が深いほど怒りの感情が芽生えます。愛がきちんと伝わるならば怒ってしまってもいいのです。