#読書後記 「イオンを創った女」

第一弾は、この本にしたい!と思い、読み返しました。
バイブルにしている方も多い、こちらの本。
これから何度も思い返し、読み返すことでしょう。

イオンを創った"小嶋 千鶴子”さんの評伝。
小嶋さんが実践された「組織作り・人事戦略・考え方」が書かれています。

組織について

役職・肩書ではなく、信頼に人はついてくる。
信頼のベースは”責任感と使命感”であり、成し遂げようとする姿勢である。
視座の高さを上げる。当事者意識を芽生えさせる。
そのための仕掛け、発信をすることが大事。
どのスタッフにも企業や現場の課題を自分事として考えられる
経営視点を持ってもらうことが組織の底上げに繋がる。
マネジメントは思想であり、技術であり、実践である。
人材の定着率低迷、業績不振など組織の課題は全てマネジメントに原因がある。組織を活性化させるには、適切にマネジメントが作用するように
施策を打っていく必要がある。
イノベーターを潰さない、埋もれさせないことが組織の活性化には大事。
そのために、保守的人材は中核には置かない。
また、自分で考える力をつけることと、意見の出し方に気を配り
角の取れた、当たり障りのない意見ばかりが通るような組織にしない。
長期的視点で成長責任を全うする。
目先の利益にとらわれず、数年後・数十年後の成長を考えること。
方針と実施に一貫性を持たせる。
実施したことは検証し、言いっ放しにせず裏を取るまでを徹底して行う。
「良い組織風土をつくることはトップの最たる責任である」
”自分たちの会社は間違いなく社会に貢献している。
だから誇りを持って仕事ができる。”
多くの社員がそう考えられるように、未来志向の良い風土を形成する。
結果、自発的な意思で働き本当に満足できる仕事をする人が増える。
人材は欲しい時に採らない。
その時に備えて、日頃から採用し育てておくことが大事。
人を社会から預かっているという意識で育成する。
社員には平等に学習の機会を与え、自己を開発する能力を身につけさせる。
日々の声かけによって、プロを育成し、啓発を促進する。
一人ひとりの生産性を上げるために、プロ意識を芽生えさせ
業務改善を促進させ、組織力の向上を図る。
徹底した「機会均等」「公正さ」「公平さ」を貫くことが大事。
できるだけ客観的なモノサシで、資格制度・登用制度を組み立てる。

本から学んだ、人として意識したいこと。

・どんな仕事においても、信用が何より大事。
・何事にも当事者意識を持つ。傍観者でいる限り、成功はない。
・常に勉強する。
・人生の目標を持つ。10年後、20年後を意識する。
・小さなことを疎かにしない。

たくさんの学ぶべき内容が書かれておりました。
組織の中で「人」は本当に大事で、だからこそCHROが重要で
ここを疎かにする組織は衰退の一途をたどるんだと感じています。
また、個人としては組織に甘んじず、自分を律し成長し続けることが
組織人であることの責任であるように感じました。

読むタイミング、自分のフェーズで刺さり方が変わります。
読み返すことでより深さを実感できました。

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