見出し画像

ANGERSWING#23

Xにポストするのってなんだか難しく考えてしまいがちで、目の前で起きたこととか自分の身に起きたこととか備忘録的に書きたいのだけど「ああ、うるさいと思われるかな」とか考えてしまって、書いてすぐ消してしまうことがよくある。
でもこの媒体に書く分には消すことはない気がするし、うるさいと思われることも少ない気がするので、最近Xにポストしたけど、消してしまったものを改めて載せておこうと思う。

鳩Aが鳩Bにガンを飛ばして追いやっていて、追いやられた鳩Bが中年男性に当たりそうになって、中年男性が鳩Aにガンを飛ばして追いやるという事象を見ました。中年男性が、最初にガンを飛ばしていた鳩Aにガンを飛ばしてくれたことが救いでした。鳩Bには強く生きてほしいです。

鳩観察を最近の趣味にしていて良かったです。

日常生活においてものすごく小さな出来事だけど、人の心を動かすのに充分な出来事なのだなと思った。
登場する生物は人間1人と鳩2匹、言ってしまえばほぼ一人芝居のようなものだ。観客と明確に意思疎通を図れるのは中年男性しかいないわけだから。

現実世界でこの出来事を目撃したわたしは、鳩Bの不憫さに心を寄せたし、ちょっと世界の見方を変えるだけで、些細だけど人間の人間らしい表出を見ることができて嬉しかった。

やっぱりどうしてもドラマを大きくしがちだけど、小さくて充分なんだよ。もう戯曲そのものが大きなドラマを孕んでいるのだから。

沖縄行きが決まって、小躍りしながら航空券を取ったら、キャンセルになった。人間嬉しいときは小躍りしちゃうし、その喜びが突然失われた時の喪失感はあるものだね。なんで小躍りなんかしてたんだろう。今すごく目が座ってると思う。速い動きはとてもできない。なんなら世界の流れがスローモーション。

我ながらよく立っていられるなと思う。

ものすごく悲しかった。
この出来事のあと、わたしは代々木公園をタラタラと歩いて「わあ、梅の実がなってる」とか「雀はずいぶん狭いところに巣を作っているんだなあ」とか自然界の出来事に思いを馳せることでしか立ち直る術がなかった。
それに加えて、乗るはずだった沖縄行きの飛行機が出発した直後くらいにそこそこの雨が降ってきて、泣きっ面に蜂とはこのことというくらいの感じだった。

まだ立ち直れていない状況の中でこの文章を書いている。
沖縄に行きたいという思いだけが醸成されて、その機会はどこまでも遠のいていく。

こうやって過去を振り返るとつまらない日は無いなと思う。毎日何かある。もちろんそれが自分にとって「つまらない」と思うことはあるかもしれないけど、事件という観点からみたらとても面白い。

なんだか『アバウトタイム』の最終盤でタイムスリップやめた主人公のような気持ちだヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始

https://www.gekidan-q.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?