ANGERSWING#14
自信を持って、自分を肯定してあげられることがあるとすれば「驚異的な集中力」だと思う。
自分で自分を肯定する上で“驚異的な”なんて言葉をつけるものではないと思うが、自分の体感としてその集中力にびっくりしてしまうのだから、驚異的という言葉を使ってもよいと思う。
ここ最近、空いている時間があれば基本的には映像編集をしている。先日撮影したライブの映像。
映像編集に本腰を入れ始めたのはこの2年くらいの話だが、何もしていない人よりはスキルを積み重ねられた感じはしている。
もちろん誰かに教わったりしているわけではなく、独学というか編集をしながら学んでいる感じなので、プロの方からすれば「はっ」と笑われてしまうのかもしれないが、それでもわたしは俳優として培った感性やリズム感を信じているので、笑われても「大切なのは技術だけじゃないからな」と言い返せると思っている。
いや、技術が大事なことも分かっているのだけどね。
ついさっきまで映像編集をしていたのだが、夕飯を食べ終わり、ちょこっとダラダラとして「ふぁー、やる気出ねえなあ」という気持ちになっていた。
でも心のど真ん中に「編集しておいた方がいいよ」と囁く何かがいて、その声に譲歩をして「じゃあ映像と映像の繋ぎだけ考えるかあ」と思って、パソコンに向き合った。
そしたら気づけば2時間半もぶっ通しで編集していた。呼吸をしていたのかすら覚えていない。
当初は映像と映像の繋ぎを考えて形にして終わろうと思っていたのに、結局一曲の最後まで編集を完了してしまった。
映像編集は本当に時間喰い虫だなあと思いつつ、2時間半も経っていたとは到底思えない感覚。我ながら天才だなと思ってしまう。
完成したものとかじゃなくて、時間を感じないほどの集中力がね。
翻訳をやっていた時はトイレにも行かず8時間ぶっ通しでパソコンに向き合ってたことだってある。
この前、長野に行った時も新幹線の車内でずっと編集していたのだけど、東京駅を出て、気づいたら軽井沢にいて、数分も経っていないかのような感覚で長野に着いていた。
一体どのタイミングでわたしはこの集中力を身につけたのだろう。
そしてこの集中力が使える幅というものをもう少し広げられないだろうか。この能力をもっと別の分野で活かしきれるようになりたいよ。演劇とかさあ、ねえ。
とはいえ、めちゃくちゃ疲れたので早く寝るのだヨ。
<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演
劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー
脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也
◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)
◎劇場
下北沢 駅前劇場
⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)開始
https://www.gekidan-q.com/
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