ターミネータームーン
ターミネータームーン(Terminator Moon)
何ですか、それは。
私は、こういうわけの分からない事に出会った時は、先を読み進める前に一度止まる事にしている。
そして、この先どういうことが書いてあるのか、予測してみる。
予測が当たれば、ふむ、ふむと読み進める。
新しいことが書いてあったり、興味が持てれば。
予測が外れたら、「ほう〜、そうなんだ。」と素直に驚き読み進める。
多少悔しい思いをしながら。
さて、今回の私の予想は、
一つ、月の模様がターミネーターに見える。
で思った。ターミネーターと言ってもシュワルツネッガーのか、液体金属のか、女性版なのか。
私は、液体金属のターミネーターが好きなんだけど。
大体、あの液体金属のターミネーターを倒す事自体無理な設定で、偶然たとせただけとしか思えん。
でも、順当なところは、シュワルツネッガーだろうな。
二つ目。
月が何かを遮蔽して、見えなくさせてしまう。
この場合、殺戮者・破壊者のようなイメージ。
でも、そんなこと起きているかな・・
三つ目
ターミネーター。終着駅・・・
月の将来、つまり月の終焉の姿。
何十億年か後、月が地球から遠く離れ、小惑星帯に入り込み破壊されるとか。
予想は、全て外れた。
ターミネーターとは、月の昼と夜の境界線のことだった。
それが?
満月というものはどんなものかというと
こんな感じだ。
夜空で圧倒的な明るさで輝く天体だ。
丸く大きく、風景の中にあるとロマンチックな想いになる。
綺麗である。
そこで、この満月を拡大してみてみたくなり望遠鏡を覗く。
満月の適当な写真がなかったので、この写真にしたが、一番最初の写真との違いがわかるだろうか。
90度回転している。
なるほど。
でも、今回のこととは関係ない。
最初の写真と比べて、のっぺらぼうに見えないだろうか。右側の、夜に入る部分を除いて、のっぺらぼうですべすべした大理石の玉みたいに見えると思う。
反対に最初の写真は、表面が凸凹している。ギザギザしているとさえ思える。
これは・・・
望遠鏡で天体を見る時、はじめはみんな月を見ると思う。
それも満月を見る。
そして、がっかりする。
大きく見えるけど、クレーターが見えない。
だから、何にも面白くない。
つきのクレーターを見るには、満月ではダメだ。
こんな三日月の時がいい。
正確にいうと、満月以外の月がかけている時がいい。
そうすると、月の明るいところと暗いところの境界線にあるクレーターが見える。この明るいところと暗いところの境界線のことをターミネータ(Terminator )という。
我々は、ものに高さがあると理解するときは、そのものの影を見る。
影があれば高さがある、なければ平べったいと思う。
満月の時は、太陽の光が月に真っ正面から当たるので、影ができないのだ。
だから、月のクレーターのデコボボがわからない。
このターミネータームーン(Terminator Moon)は、29枚のターミネーター画像を合成したものだ。
だから、我々には、月の表面の凹凸が鮮明に見える。
というわけです。
こうやってみると、ずいぶんゴツゴツというかトゲトゲしている。
このトゲトゲが、地球で言う山にあたる。
月の半径は、約1700Km(1,737.4 km)あるので、結構高いとわかると思う。
月で最も高い山は、「ホイヘンス山」とよばれる標高約5,500mの山。
雨の海の南東に全長600kmに渡って「アペニン山脈」とよばれる山脈が連なっていて、ホイヘンス山は、そこにある。
ちなみに、月の裏側はこうなっている。
もはや、我々が夜空を見上げ、綺麗だなとおもう月とは、別物のような感じだ。やはり、夜目・遠目・傘の下かな。
サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。