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ターミネータームーン

ターミネータームーン(Terminator Moon)
何ですか、それは。

https://apod.nasa.gov/apod/ap220215.html

私は、こういうわけの分からない事に出会った時は、先を読み進める前に一度止まる事にしている。
そして、この先どういうことが書いてあるのか、予測してみる。

予測が当たれば、ふむ、ふむと読み進める。
新しいことが書いてあったり、興味が持てれば。

予測が外れたら、「ほう〜、そうなんだ。」と素直に驚き読み進める。
多少悔しい思いをしながら。

さて、今回の私の予想は、

一つ、月の模様がターミネーターに見える。
で思った。ターミネーターと言ってもシュワルツネッガーのか、液体金属のか、女性版なのか。

私は、液体金属のターミネーターが好きなんだけど。
大体、あの液体金属のターミネーターを倒す事自体無理な設定で、偶然たとせただけとしか思えん。

でも、順当なところは、シュワルツネッガーだろうな。

二つ目。
月が何かを遮蔽して、見えなくさせてしまう。
この場合、殺戮者・破壊者のようなイメージ。
でも、そんなこと起きているかな・・

三つ目
ターミネーター。終着駅・・・
月の将来、つまり月の終焉の姿。
何十億年か後、月が地球から遠く離れ、小惑星帯に入り込み破壊されるとか。

予想は、全て外れた。
ターミネーターとは、月の昼と夜の境界線のことだった。
それが?

満月というものはどんなものかというと
こんな感じだ。

https://apod.nasa.gov/apod/ap211118.html

夜空で圧倒的な明るさで輝く天体だ。
丸く大きく、風景の中にあるとロマンチックな想いになる。
綺麗である。

そこで、この満月を拡大してみてみたくなり望遠鏡を覗く。

これは、実際は満月ではない。13夜月位か。

満月の適当な写真がなかったので、この写真にしたが、一番最初の写真との違いがわかるだろうか。

90度回転している。
なるほど。
でも、今回のこととは関係ない。

最初の写真と比べて、のっぺらぼうに見えないだろうか。右側の、夜に入る部分を除いて、のっぺらぼうですべすべした大理石の玉みたいに見えると思う。

反対に最初の写真は、表面が凸凹している。ギザギザしているとさえ思える。

これは・・・

望遠鏡で天体を見る時、はじめはみんな月を見ると思う。
それも満月を見る。
そして、がっかりする。

大きく見えるけど、クレーターが見えない。

だから、何にも面白くない。
つきのクレーターを見るには、満月ではダメだ。

https://apod.nasa.gov/apod/ap190212.html

こんな三日月の時がいい。
正確にいうと、満月以外の月がかけている時がいい。

https://apod.nasa.gov/apod/ap150320.html

そうすると、月の明るいところと暗いところの境界線にあるクレーターが見える。この明るいところと暗いところの境界線のことをターミネータ(Terminator )という。

我々は、ものに高さがあると理解するときは、そのものの影を見る。
影があれば高さがある、なければ平べったいと思う。

満月の時は、太陽の光が月に真っ正面から当たるので、影ができないのだ。
だから、月のクレーターのデコボボがわからない。

このターミネータームーン(Terminator Moon)は、29枚のターミネーター画像を合成したものだ。
だから、我々には、月の表面の凹凸が鮮明に見える。
というわけです。

こうやってみると、ずいぶんゴツゴツというかトゲトゲしている。
このトゲトゲが、地球で言う山にあたる。
月の半径は、約1700Km(1,737.4 km)あるので、結構高いとわかると思う。

月で最も高い山は、「ホイヘンス山」とよばれる標高約5,500mの山。
雨の海の南東に全長600kmに渡って「アペニン山脈」とよばれる山脈が連なっていて、ホイヘンス山は、そこにある。


ちなみに、月の裏側はこうなっている。

もはや、我々が夜空を見上げ、綺麗だなとおもう月とは、別物のような感じだ。やはり、夜目・遠目・傘の下かな。

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