歩くと血糖値が下がる
私は、今24時間血糖値(正確には間質液中のグルコース値)をモニターしている。というか、はまっている。
食事や運動に、体がどのように反応するか、ほぼリアルタイムで分かるので興味津々、色々試している。
おかげで、noteをゆっくり読む時間がない。
このいきさつは下記の記事に書いた。
ある会合があり、パーティ、二次会、三次会と食べ・飲んだ。当然血糖値は上がる(^^;
そこで、この際、飲んだ後に歩いて帰ってみることにしようと、靴もウオーキングシューズを履いて出かけた。
これだ。
事務所のスッタフは、スーツにそんな靴を履いてパーティに行っていいのかと心配していた。
いいのだ!
うさぎの形のぬいぐるみでも履けば別だが、誰も私の足元なんぞ気にしない。
そもそも、真人間はパーティには革靴を履いていくのが普通だとかいう常識にかかずらわっている暇はない。
それよりも、運動と血糖値の実験の方が大事なのだ。
人様に不快を与えるようなものでない限り、気になんかしていられない。
食事中、飲んでいる間中、タイマーを5分に設定して測った。
電話かと気にしてくれる人がいたが、いや、実験中ですというと了解してくれた。
パーティだが、面白い人に出会えて、話が弾んだ。
酒も、少し進んだ。
終わった後一緒に飲もうと言っていた人が、忙しそうだったので、帰ることにして、20分くらい歩いていたら、電話がかかって来た。待っているとのこと。
いや、みんなと一緒で忙しいでしょうと言ったら、いや、ボッチで待ってるとのこと。
そりゃ、悪いと、引き返して合流した。
その後なんやかやで盛り上がり、二次会三次会と続き、さあ帰ろうと店を出たのが、午前1時50分。
少し呂律が怪しかったのでタクシーか、歩きかちょっと考えたが、せっかくの機会だ、実験にしようと歩くことにした。
スマホのタイマーを5分に設定して、アラームが鳴るごとに血糖値を測りながら家まで歩いた。
所要時間1時間10分だった。
この間歩き始めて20分くらいまで、かなり劇的に血糖値が下がってきた。その後は、穏やかに下がり、家に着いた頃は、完全な正常値になっていた。
やはり、歩くと血糖値は下がり正常値に落ち着く。
所要時間は、1時間程。歩く強度は、散歩プラスα程度。
(何せ酔っぱらいが一人夜道を歩くのだ、負荷をかけたとしても高が知れている。)
ところで、ここで疑問が湧く。
歩くとなぜ高くなっている血糖値が下がるのか。
1 運動することによって血中の糖を消費する。
2 運動が引き金になってインシュリンの出る量が増える。
3 運動することによって、インシュリン感受性が上がる。
一体、どれが原因だろうか。
実はこれについては、先日医者に聞いてみた。
答えは、分からないだった。
分からないどころか、こんな質問を受けたのは初めてだという。
いやいや先生、大事なところでしょ。
歩くと血中の糖を消費するのが原因だとすると、血中の糖がなくなるまで(適正値に)歩き続けなければならない。
2や3だと、言ってみればスイッチが入る状態になるまで歩けばいいことになる。
患者とすれば極めて重要なことでしょ。
それに、血中の糖を消費すればいいだけなら、強度の高い運動をする方が、エネルギー消費(糖の消費)が激しいのだから、耐えられる限度まで早く歩くとか、大きな負荷をかけた筋トレの方がいいことになる。
しかし、私の測定した限りでは、これをやると血糖値は上がる。つまり筋トレをすると血糖値が上がるのだ。
ところで、件のお医者さん、K先生がリタイアされるというので仕方なく、他の病院に行った時に対応してくれた先生だ。
女医さんで、すごく若い。
みるからに、医師なりたてという感じの方だった。
それは構わないのだが、どうしてそうなるんですかというような質問に対して、「それはガイドラインにそう書いてある」と言われる。
そりゃないだろう。
私の聞きたいのは、ガイドラインにそう書かれている原因・理論のことだ。
原因・理論が分からずにガイドラインに適応させることだけを考えるなら、コンピュータにさせた方がより適切にできるのではないか。
医者というのは、科学者であると私は思ってた。
でも、これは科学者の発想ではない。
もしかしたら、医学部というところは、大量の知識を詰め込むことに終始し、科学者としてのトレーニングはあまり積ませてないのではないか、と思わず思ってしまった。