けっとうちが・・・あがった! その2   実験失敗

炭水化物抜きの食事を敢行して3ヶ月程度で、ヘモグロビンA1cの値を9.9
から4.3ポイント下げ正常値にしたのちの実験顛末。

人間の体には、糖が不可欠。
血糖値が高いと問題になるのは、この必要な糖を必要量以上に取り込み、そ
の取り込みすぎた糖を処理できない事態になるから。

じゃあ、処理能力の問題は置いておいても、体が必要としている以上の糖を
摂取しないようにすれば、血糖値は下がる・・・はずだ。
と考えて自分の体で実験してみたら、

・・・うまくいった。

よかったじゃない、そのまま続ければOK・・・ではない。

何が問題かというと、この炭水化物を摂らないという食生活そのもの。
ありていに言えば、「炭水化物食べた〜〜〜〜い」という欲求。
だから、問題というより不満。 根強く強力な不満!

何を寝ぼけたことを言っている。
食べたら体壊すんでしょ。だったら、食べなけりゃいい。
たべなきゃうまくいくんでしょ。
・・・・・・
おみゃ〜なあ。

ちなみにこれって、一昔前の私が言いそうなこと。
一昔前って、今は変わったってこと?
そうーです。ええ、変わりましたとも(ほんとか?)。

それはともかく、この欲求が大きな問題。
だいたい喫茶店に入っても、注文できるのはコーヒか紅茶しかない。
それもブラックで。
ちょっと気分転換にケーキを一つ、とかできない。
かわいそうに思わない? 甘いもの大好きなのに。

次に問題だったのは、嫁さん。
曰く、
「3食食事の用意をするのが大変。こっちの苦労もわからんかい。」
「何が問題あるんだ。
ご飯食べないだけじゃない。あとは普通におかずを作って出せばいいだけじ
ゃん。」
「生活の実態を知らないボケが! 主婦というものは、ご飯を食べないで
おかずだけで済ますというなら、それだけで十分満足できるおかずを考え
なければならんと思うものなのじゃ。人の苦労も知らんと・・・」

面倒だったら作らなければいいのに。私は別に文句は言わないけど、と思う
のだが、そんな問題ではないらしい。
ここら辺の論理は、実は今でも理解しきれてない。

もう一つ問題に思ったのは、この炭水化物抜きの食事スタイルそのもの。

本当に、炭水化物抜きの食生活をこのままずっと続けて問題ないのだろう
か、という根本的な疑問。

どこか問題が生じているかというと、それはない。

体の変化はというと、60Kgちょっとあった体重が、4~5Kg減ったくらい。
体重に関しては、ベスト体重を55Kgと設定していたので、むしろ理想体重
に近づいてきた。


理論的に考えたら、米や麦を我々のご先祖が、大量に食べ始めたのは、農耕
社会が成立してからだと思う。
あんなに収穫まで手の掛かる、米や麦が大量に自生してたとは思えないから。

我々の遺伝子は、原始時代の人間の遺伝子とそう変わらないという。
つまり、体は原始人と同じようにできている。
そうだとすると、米や麦を食べなくても、体に問題は生じないはずなのだが。

う〜〜ん、なんか一抹の不安があるのな。
直感的な。

というような理由で、適正量の炭水化物を摂取する食生活を試みることにし
た。
この段階で、実は失敗していた。
それはなぜか・・・


つづく

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