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11月1日 合格発表

私は今日、第一志望の合格発表を控えていた。

私の第一志望はMARCHとして括られる大学のうちの2校だ。学力試験では到底合格出来ないことが分かっていたので、3年間…いや6年間?感覚的に学んできた韓国語やトビタテ留学、科目履修生の経験等を利用して総合型選抜に挑戦することにした。

4学部の受験のうち、第一志望群は3学部。1校を抑えとして受験することにした。試験の日程としては、抑え→中央商学部→中央経済学部→法政国際文化の順で、今日は中央商学部の発表日だ。

商学部は韓国語能力試験の成績と小論文、面接の総合評価で合否が判定されるというものだった。試験当日はまず小論文試験を行い、その後面接という流れだった。
正直小論文はボロボロだった。練習ならば60分のうち30分は考えるのだが、要約問題のウエイトが大きくなっており、うまく対応できず30分も使ってしまったのだった。残り30分となり、私は文字起こしに時間がかかるタイプだとわかっていたので10分で構成を考え、20分で書き上げた。設問に沿った回答ができたか、誤字はないか、そもそも採点してもらえたか、不安ばかりの小論文になってしまった。対策してきた中でとても自信があったので、ここまでボロボロな小論文を提出することになってしまったことが本当に残念でならなかった。実力を発揮できなかったことが悔しかった。

面接は小論文とは裏腹にとても良かった。質問にはしっかりと答えられたし、もっと話したいと思うくらいだった。そして最後に面接官の教授から「勉強になりました。ありがとう。」と言われたのだ。さすがに勉強になったとはどういう意味なのか気になってしまい、検索したところ面接官の教授は私が履修を希望していたプログラムを始めた教授だったのだ。そんな方に私の話を聞いて頂けてとても嬉しかった。それだけでも受験した意味があったと思った。

でも、落ちたと思った。小論文しか筆記の試験はないのに、あんなボロボロなものを提出してしまったのだから。私の評定平均は3.5でお世辞にも高いとは言えない。いくら意欲があっても、いくら韓国語が話せようとも、学力を証明できるものが無かった。MARCHは受験生の上位10%だと言われているのだから、学力が証明できなければ落ちるだろうと思った。そう思うのも全く可笑しくないだろう。
学力の証明なんてない。そもそもMARCHに合格できる程度の学力がない。理系を選択して数学に苦戦し、諦めたのだ。諦める程度の人間なのだ。私の"入学したら頑張る"という気持ちを大学はどれ程信じてくれるのだろうか。

しかもこの入試は倍率が高い。去年は4倍だったのだ。今年は明らかに受験生は増えていて、4人のうちの1人になれたとは思えなかった。

そんな不安な気持ちに押しつぶされそうになりながら、発表を待っていた。

発表3時間前から手汗が止まらず、緊張しすぎて鼻血も止まらなかった(笑)
絶対落ちる。不合格という文字が表示された時はどうしよう。そんなことばかり考えて、不合格から立ち直る方法ばかりイメージトレーニングしていた。

それなのに。心のどこかでは、受かっているかもしれない。私の韓国語運用能力が評価されているかもしれない。小論文が採点官に刺さっているかもしれない。そんな野暮な期待があったのだと思う。落ちたと思っているのに、受かっているかもしれないと期待してしまってつらかった。落ちたらつらいのだから、期待なんかしたくないのに。

11:00の発表を待っているとき、クラスのどこかから「よっしゃ!!」という声が聞こえると同時に、おめでとう!とクラス全体から拍手が起こった。
推薦はゴミ、推薦は黙っとけ、推薦は頑張ってない、推薦は楽、推薦は一般の悪影響だと散々言われてきたが、クラスの雰囲気は思ったより温かかった。それがなぜか少し、嬉しかった。推薦でも合格に変わりはないのだ。

そんなこんなで11:00を迎えようとしていた。3限の途中だったが、我慢はできなかった。3限は大好きな英語の先生の授業だったので、「ごめんね!」と思いつつ、発表の時が来た。早く合否が知りたい一心でボタンを押すと、合格の2文字が目の前に現れた。

なんと、私は合格していた。

今まで中学受験でも3文字、高校受験でも3文字の不合格しか貰えなかった私が、初めて合格という2文字をもらった瞬間だった。人生最後の受験で初めて第一志望に合格することができたのだ。

不合格のイメトレしかしてないし、不合格しかもらったことがない私は合格したときの喜び方を知らなかった。手の震えが止まらなかった。早く母に報告したかった。どう喜んでいいか分からず、とても冷静だった。

大好きな英語の先生とはハイタッチをした。野球部の顧問とはグータッチをした。面接の練習でお世話になった先生に合格の2文字を見せられて良かった。私がつらいときに何時間も私の話を聞いて励ましてくれたり、面接練習をいつでもやってくれたり、3年間体育の担当、そして担任として本当にお世話になった先生に合格を伝えられて良かった。入学したときはとんでもない学校に入学してしまったと思ったけれど、今思えばたくさんお世話になったと思う。

1年生のとき、甚振られて絶対に見返してやると思った元担任も見返すことができた。偏差値が足りないのに推薦で合格できるわけないと言ってきた先生も見返すことができた。1年のとき、散々馬鹿だと言ってきた同級生も、1組のこと散々馬鹿にしてきた他クラスの人もみんな見返した気分になった。
でも、そんなことを思うのもこれで最後にしよう。
これからは私の人生。もう誰とも比べない。だって合格したのだから。

そして中2の頃から通っている塾の先生。私のこの合格は塾長なしには語れない。トビタテも中央大学も塾長の一言がなければ無かったのだから。そんな私を導いてくれた塾長に、やっと合格を伝えることができてとても嬉しかった。昔から私のことを知ってくれ、応援してくれる大切な存在だったから。不安な時期もあったけれど、沢山小論文の添削に付き合ってくれた先生にも合格を伝えられて良かった。先生がいなかったら、小論文なんて書けるようになっていないだろう。

1年の頃のどん底にいた私を導いてくれた、大切な3人の友達。「おれらの中で1番勉強できなかったのに、1番にMARCHに合格するなんて考えられなかった!!!おれらも負けてらんねー!」と明るく祝福してくれた(笑)きっと私の2年前を知ってる人はみんなこう言うと思う。都立大と千葉大、頑張れよ!

そして最後に、最後まで応援してくれた家族。合格した後、夜9時前に家に帰り母の顔を見た瞬間涙が止まらなかった。本当に合格したのかと、実感した瞬間だった。泣きながら喜ぶ経験なんて何度もないので、本当に嬉しかった。文章を書きながら今も涙が溢れそうだ(笑)父も弟も家族総出で祝福してくれた。今度は私が弟の家庭教師をしないと。親戚みんなが連絡してくれた。本当に幸せなことだ。

こんなに沢山の人に支えられて合格を受け取ることができました。私に関わってくれた人、支えてくれた人、応援してくれた人、本当に感謝しかありません。心からありがとうございました。たった何行の感謝では足りません。これからもずっとこの感謝は忘れずに生きていきます。

しかし、これがゴールではない。これがスタートだ!まだもう1校受験が残っているから(経済は受験しない)、それに向けて努力をしっかりしていくぞーー。

受験が全て終わったら、

  • 4月にある韓国語能力試験で6級を取得できるよう韓国語の勉強を再開

  • 受験英語ではなく、実用英語を学び始めてTOEICを受験

  • 情報系のスキルを身につけるため、自身のブログを開設

  • 経済を学び直し、政治経済を学んで共通テストを受験

  • 大学の学習計画を立て、準備を始める

  • もちろん、大学の事前課題もやるよ!

ただ、この長期休みは勉強するだけではなく、我慢してきた分沢山遊ぶ!!!これは小学校の頃からの分!!受験期だけじゃない!!

受験勉強は最小限にして、自分のスキルアップのため努力したいという理由もあり選んだ総合型選抜。有意義な長期休暇にしたい。

改めて本当に沢山の方に感謝しかありません。こんな私のためにお時間を頂きありがとうございました。きっと、ビックな人間になります!!
とりあえず受験が終わるまで、また宜しくお願いします^_−☆

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