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迎春雑感03日

2021年の初日の出です。

2020年末寝落ちしたため早起きしてしまったので、カメラを持って出かけることができました。太陽の光が及ばないところだけをヘッダー画像にしたら、空が暗いです。

でも、全体をまとめてみるとそうでもなく感じました。あと写真に鳥が映り込んでいることで物語も加わって、メタリックな枝が朝日を反射して美しくさえ思えました。見える範囲の狭い広いで、ずいぶんと印象は変わるものですね。

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それで、新年の抱負を書き足したいと思います。

「何か、動くものにしか興味がない」という言い方ですが、これは「伝えたいものを複雑に表したい」ということです。「言葉」との比較で「動く」ものです。

尋ねられた当時は、習いたてのillustrater やphotoshop で制作する写真やイラストによって、何ができるのか理解が深まっていなかったし、率直に言ってあまりにも技術力不足でした。表面的になぞっただけで、今も、もちろん技術力は不足しています。

ストーリーを、文章で表すこと・言葉で発することは仕事として成立していたので慣れていました。ただ、そこに言外が現れることも知っていて、どんなに頭で考えて構成しても、その言外はうまくコントロールできないことも承知していました。


ところで、昨年の初春に、ミラーレス一眼を手にし、しばらく撮り続けているうちに腹落ちしたことがありました。

かつて、よく、仕事をしているとき。お客様から写真を撮ってくれと頼まれることがありました。それを、同僚から仕事をサボっていると揶揄されることもありましたが、そのくらい頼まれました。ただの記念スナップ写真です。

私もどこか、通りすがりの方に道を聞かれやすいとか地下鉄で話しかけれるとか度々あったので、それの延長線上にある出来事だと思っているところがありました。

でも、そうではないと思うようになったのです。おそらく頼まれる前から何かが違うのです。たとえば、イメージしやすいことで言うと、頼みやすい人に頼めば表情が出やすいとかも、その一つです。スナップ写真は、同じ人でも表情ひとつで出来上がりがずいぶん変わります。

その違いを、個性とかオリジナリティといってもいいと思いました。磨けば誰でも、そこにどこかに、光るエッジが立つのではないか。そして、それらが総合的になって一枚の写真がポン!と仕上がってくる。だから、技術力があるとかないとかじゃない部分もあるのだから、極めたいのなら、早く着手し経験を豊富にすることで到達点にたどり着きやすいんだろうと思いました。要は、好まれるか好まれないか。多数じゃなくても対価が生じなくても、誰かたった一人にだとしても、好まれるか好まれないかで、いずれ決まる未来があるのでしょう。

早く着手すると言っても、それは、たとえばカメラを早く手にしてもいいし、しなくてもいいということ。何か、知らないところで経験を積んでることがあっても、本人すら気づかないものもあります。そういう知らない間の努力まで、コントロールはできないのです。そのまま大人になって、時間が過ぎてしまってから「カメラマンになろう」と頭で考えて決めても難しいことが多いのは、関与できる時間すら少なくなってしまっているからじゃないかと思うのです。

私は、自分にも、生来賦与された優れた部分があると信じています。それが、完全にわかっていれば良いけれど、わからないまま生きてきた私は、どうも「何か、動くもの」「画像」という未来へのきっかけを、ここ数年で掴んだに過ぎません。そして、すでに通用している過去の実績があるのだから、それと組み合わせた方がいい。動くものだろうが、動かないものだろうが。いま分かっている範囲で、できることをする。

それが、腹落ちできたのです。いろいろやってみます。

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