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星読み|キミはすべて荒行になるね

恋人だった人に言われた言葉です。

そのお話の前に、写真はサツマイモの甘煮。敷いているのは、松崎煎餅「江戸草加」の化粧箱です。頂き物でしたが、とても上品な味の草加煎餅でした。ご年配の方の歯でも大丈夫。かたくない軽い草加煎餅。包装デザインも軽い草加煎餅。醤油醤油していない草加煎餅です。年末年始の手土産に向いています。


話は戻ります。
「キミはすべて荒行になるね」と言われた時の、彼の顔を今でも覚えています。隠れた思いやりが、溢れる知性と聡明な客観性で消しとんだような目つきでした。ので、それこそ、その場で滝に打たれたような気分になりました。だから「そういうあなたも荒行の一つになりますよ?」って言いたかった。言いませんでしたけれど。

これは主観の問題です。それぞれの人生で起こる艱難辛苦を比較するのは意味がないことだとご存知でしょう。私にとってそうであれば、そうなのです。彼が見ていてそう思ったのなら、その都度に、私は目の前の行を乗り越えるたびに、その成果を得ようとしていたということです。

ただ当時の彼が知っている私の荒行などたかが知れていたはずなので、「キミはすべてが荒行になる」を早々に見抜いた洞察に敬服します。

あれから20年以上経つのですが、つい数年前まで、彼とは狭い東京の街角で時々すれ違いました。どんな縁かはとりあえず、縁があるということでしょうね。高井戸駅の階段下。新宿駅の改札口。そして、大型ショッピングモールの通路。バラバラの場所で、接点のない機会に複数回、縁がなくなっても20年間で5回くらいはすれ違っていると思います。ある時は若すぎるコートを着て待ち合わせ風に、ある時は市場調査がバレないようにラフなチノパンで。いつも、すれ違うだけです。

今は、太陽をいっぱい浴びて元気よく動き回っているコツメカワウソみたいな存在が大好きです。言葉が通じなくても理解し合えなくてもいい!のです。水族館のキャッチコピーに、今は「彼氏より癒し」とありました。というよりも、男女関係でなくとも、他のこと全てにおいて、パッチワークみたいに築き上げるために築く関係よりも、すでにあるふさわしいものを確かめ合う関わりを選びたい。ノンストレスです。例えば、コツメカワウソを「やっぱりカワイイ」と確認するために、何度も水族館の動画を見る感じがいいのです。

おじさんの顔に見えなくはないのだけれど、鳴き声はキュート。これは、完全におねだりモードですね。諦めも早くて素敵。

調べたホロスコープにも「荒行」は出てると思います。これまで前向きに付き合ってきました。もちろん「荒行」とは恋愛が大変だったという意味ではなくて、人生に起きる出来事の向きが、こんなにホロスコープに出るのか!と、驚いたのはそのあたりです。面白いですね。そして、ここ数年で荒行の潮目が変わったのも感じています。そこからがわからないのです。と、今日はそれだけが言いたかったのに、コツメカワウソの画像を貼ってしまいました。



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