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私がノンキャリア志向から仕事が趣味になった理由- PdM2年目「確定申告サポート機能」へのチャレンジ

こんにちは。不動産オーナーの資産管理アプリ「OWNR by RENOSY」のプロダクトマネージャーを務める馬場と申します。

趣味は湾岸エリアの散策と、仕事とTwitterです。お気に入りの公園から眺める湾岸エリアをシェアしますね(笑)サイタブリアのレモンサワーは本当に美味しいのでぜひ一度ご賞味ください。こういうのをTwitterでつぶやいています。

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Twitterでは仕事の話はほとんどしませんが...気になった方はフォローしてください(笑)

2020年4月にGA technologiesに転職してきて約1年半が経過し、プロダクトマネージャーになって2年目を走っています。まずはじめに、おこがましいですが自分のことを知っていただきたいなと思っているので、少しの間ですがお付き合いくださいませ。

やりたいことがなかった

今でこそ仕事が趣味になるくらい好きなのですが、最近まではやりたいことは全くありませんでした。マネジメントはもちろん、自身がキャリアを積んでいくことにも一切の興味がなく...。そんな私がなぜ今仕事に熱中しているのか...少しお話をさせていただきます。

遡るところ高校くらいでしょうか。勉強はさほどせず高校卒業までピアノしかやってこなかったので、音楽以外の人生がどんなものか考えたこともありませんでした。

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高校の時にフランスに渡って、日本人学校で寮生活を送りながら現地の国立音楽院に通っていて、そこではじめて周りの普通の子たちと接触をするように。

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△音楽院の近くを流れていた河。この頃から水辺が好きみたいです(笑)

ある日突然「それ以上は望まないので普通の人生を送りたい。」と強く思うようになり、大学の四季報を見て一番キラキラしてそうな大学を選んで進学しました(笑)

とても楽しい大学生活を送っていたのですが、3年生になると周りが突然就活をし始めるようになって驚いたのを覚えています。「みんなちゃんと将来のこと考えているだな...」と。当時(というより30歳になるまで)本当にやりたいことや目指したいことがなかったため、自分がよく利用していたtoC向けのECサービスを展開しているベンチャー企業で、最初はアルバイトとして入社しました。

エンジニアとの出会い

前職ではかなり幅広いことを経験させていただきました。CS対応とECの発注管理から始まり、広報や広告運用まで携わりました。会社やサービスの立ち上げにも関わったし、結構楽しかったです。

ファーストキャリアの会社の部署がスピンアウトし、会社が立ち上がりそこに2015年から転籍。色々とドラマはありましたが、結局転職せずに30歳まで働き続けていました。ある時からプロダクト全体のマーケティングに関わるようになり、エンジニアの方と仕事をするようになってから、あれよあれよと物づくりの魅力にハマってしまいました。それからプロダクトマネージャーの道に進むことを決めたのはすぐで、半年後にはGA technologiesに転職することを決意していました。

OWNR by RENOSYのプロダクトマネージャーになって

PdMの経験も浅い私がそんな大役を...と躊躇っていたのですが、社内の誰もが私の新しいチャレンジに背中を押してくれました。プロダクトマネージャーになって一番の目玉機能が、今回お話するメインの「確定申告サポート機能」です。OWNR by RENOSYは、RENOSYの不動産投資で物件を購入された方が、手元で気軽に所有物件の状況を確認できるようにと作られたアプリです。そもそも自社でアプリ開発してることに感動したのを覚えています。以下概要です。

OWNR by RENOSY
不動産オーナーのための資産管理アプリです。所有物件の状態を知りたい、契約書を確認したい、わからないことを相談したい...など、不動産投資家のニーズに応えるスマートフォン対応アプリ。

現在力を入れている「確定申告サポート機能」とは

不動産オーナーさんが毎年行う確定申告をサポートする機能です。
マネーフォワードさんやfreeeさんが提供されている確定申告サービスと大きく異なっている点としては、OWNR by RENOSYでは「不動産投資に特化」しているところです。

まずは、この10月にリリースした確定申告サポート機能をご紹介します。

1. 書類が届いたらアプリを開いてカンタンに記録!

不動産オーナーが確定申告の際にすることは大きく2つあります。
1つは、確定申告の時期までにやること(経費の記録)。2つめは、確定申告の申請期間中にやること(申告書作成と税務署への提出)。

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でも、残念なことに、どの書類がどこの申告項目でどういう風に算出するのか、という優しいガイドは、国税庁のHPにはありません。(今後のデジタル庁にも期待を寄せていますが!)

OWNR by RENOSYを使われているオーナーさんからは、毎年確定申告の時期になると多くのお問い合わせをいただきます。

不動産を購入すると、特に初年度は多くの書類が手元に届くことになります。その時点では、その書類が確定申告の時に必要かどうか、一度説明を受けていたとしても忘れるものです。そのまま捨ててしまったり、なくしてしまったりする方が多く、慌てて取り寄せたりするオーナーさんがいらっしゃいます。

どの書類が確定申告で必要か、調べるのも少し手間がかかります。今回リリースした機能のコンセプトは書類が届いたらアプリでカンタンに記録ができること。アプリを開いていただければ、届いた書類の数字をカンタンに入力できるようなUXにしています。

2. 数字の入力が面倒な借入金利子はカメラで読み取り自動登録

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返済予定表については、金融機関ごとにフォーマットも項目名も違います。また、最近はネットでPDFを出力できるようになっているところもあるのですが、ハガキなどの郵送で届く金融機関もまだまだ多いのが実情です。
オーナーさんが返済予定表をもとに何をしているかというと、手作業で電卓を叩くか、ご自身でエクセルに数字を出して計算をしています。複数所有物件を持っていたらその分を足さないといけない...。

その実情を知り、プロダクトでサポートできることはないかと考えました。今回リリースした確定申告サポート機能の中に、カメラを起動して写真を撮ったら自動で数字を読み取って該当年度分だけ計算される機能も追加しています。
※一部の金融機関は対象外です。

3. 該当年度分の数字だけ、合計で算出されます

そういえば私事になりますが、昨年度久しぶりに確定申告をした時「確定申告の対象って何月から何月だっけ...」と迷うことがありました。すごく初歩的な戸惑いだったのですが、
こちらは1月から12月だよという情報を知っているわけですから、勝手に算出してあげれば良いと思ったのです。もう迷う必要はありません

プロジェクトのはじまりは「お客様の声」から

RENOSYでは年に2回に加え、物件のお引き渡し後に必ずお客様からの声を聞く機会をいただいています。また、実際にお客様と対面で繋がっているということもあり、改善点等すぐにフィードバックをいただけます。

ご購入直後の声と、ご購入からしばらく経過してからの声に大きな差を見つけました。それが「確定申告」に対しての声でした。
ご購入直後に確定申告についてのご意見をいただくことはほとんど無いのですが、時間が経つにつれて「確定申告に対してのサポートを強化して欲しい」という声が増えます。いろんな視点でニーズ調査を進めていたのですが、改めてアプリ内の機能期待値について顧客アンケートを取ったところ、下記のような数字が出ました。

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そこから、なぜこんなに強い声が生まれているのかを現場の営業担当にヒアリングしたり、自分で調べたりするようになり、理解を深めていきました。

理解することから始まったプロジェクト

私がアサインされる前も何度かこのプロジェクトが立ち上がろうとして、立ち上がらなかった経緯があるようです。今だからこそ不動産投資の確定申告についての理解度が深まっているためハードルはありませんが、最初私が想像していたものはもっとシンプルな確定申告。収入と経費を入力するだけであろうと...。
当初は、社内にいる不動産オーナーから「確定申告、面倒くさいから何とかしてほしい」「レシートで撮ったら某サービスのように自動で反映されるようにしてほしい」などと要望をいただいていて、雑費が簡単にメモできる機能がユーザーにとって必要な機能なのかなと、企画会議に持ち込んだのですよね。突っ込みどころが満載でしたね.....猛省をして、企画をゼロから見直しました。

誰かに言われたからやるのではなく、本質を理解しないと絶対に実現しないプロジェクトということ、当たり前なのですがこれについてはかなり痛い思いをしました。というか、当たり前のことなので恥ずかしい。
何より不動産投資の確定申告を自分が理解しないと難易度が高いプロジェクトだと思いましたので、社内の詳しい人を捕まえて数ヶ月みっちりとヒアリングを重ねました。

プロジェクトが立ち上がってからのこと

社内全員が不動産オーナーというわけではなかったし、社内オーナーだと確定申告に詳しい営業マンに直接サポートしてもらったりするので、ほぼ自分でやらない人にとってはこのプロジェクトがなぜ必要なのか、理解してもらうのに非常に苦労しました。
ただ、現実問題としてオーナーの負担が大きい確定申告で、どうしてもこのプロジェクトを遂行したかった私は、何度も説明の機会をいただきました。再チャレンジした企画会議を経て、プロジェクトがスタートしました。

今後どうしていきたいか

不動産投資をされる多くの方は、ローンを借りて不動産を購入されます。そのためOWNR by RENOSYは、不動産を購入した後のオーナーさんと数十年に渡る長いお付き合いをすることになります。
不動産の収入がある限り、確定申告はどのオーナーさんも毎年する必要があります。不動産オーナーが確定申告にすることは大きく2つあると申し上げました。

1つは、確定申告の時期までに準備すること。経費の整理です。
これは、10月にリリースした機能を使っていただければ、確定申告の時期になって慌てる必要がなくなります。

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2つめは、申告書の作成。
これが一番のハードルですが、申告書作成のサポート機能をリリースすることです。詳細はまだお伝えできませんが、不動産オーナーさんには「OWNR by RENOSYがあってよかった」と言ってもらいたいなと思います。

その他のアプリ機能においても、まだまだオーナーさんのニーズに応え切れているとは言い難いですが、私をはじめとする開発メンバー、デザイナーメンバーが魂を込めて作り上げています。

プロダクトマネージャーは、全体の設計はもちろん、課題を認識すること、企画すること、企画したプロジェクトをリリースまで持っていくこと、ユーザーに知ってもらうこと、使ってもらうこと、満足してもらうことまでが仕事だと思っています。

たくさん使ってもらってフィードバックをいただき、改善を繰り返していきたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。

「業界を変えてやる」意気込みのある方、一緒に働きましょう!

最後に。OWNR by RENOSYを含む不動産投資事業で、PdMやデザイナー、エンジニアなど積極採用しています。

不動産取引におけるフローをオンライン化し、顧客体験を良くしていくことを目的としてプロダクトを強化しています。

私たちが目指す世界観を実現するには、一緒に目指す仲間が必要です。
もし話だけでも聞いてみたいなと思う方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。



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