見出し画像

[最終回]会社が天引きした税金を納付してなくて俺に督促状が来た話(8)

前回の記事はこちら

(前回のあらすじ)やっと会社が認めました。


その日はようやくやって来た

この日、会社からの最後の振込と、その確認をしたうえで最後の未納分税金を納付したことで本件はようやく、幕を閉じた。

正確にはこの後も、本当にもう未払のものはないか、などの確認作業が続いたため明確に終わり、ではないのだが、無事に住民税の納付が終わったのは、この4月1日ということになる。

約9ヶ月、退職が決まって次の会社に入社してからもなお、この件には延々と振り回された。この最後の記事まで読み終えた方にとってはもはや不要な注意喚起だろうが、今一度お伝えしておこう。
「会社の納税を信じてはいけない」
「少なくとも1年に1回は、納付状況を確認すべし」
少なくとも年1で調べておけば、もし万が一にも未納だった場合、すぐに対応できるし、給与計算や収入などを過去に遡るのも1年分で済む。

住民税の場合、修正が認められているのは過去5年分までなので、私のように長く放置してしまうと、修正もできなくなる。どうか気をつけていただきたい。いや社員じゃなく会社が気をつけろという話なのだが、世の中テキトーに仕事している奴などゴマンといるのだ、信じ切ってはいけない。

今回のnoteの中では割愛したが、本当に、過去数年分の確定申告を一度にやる、というのは、やった人間でしか分からない凄みがあるのだ。
考えてもみてほしい、単に1年分の確定申告をやるだけでも、𝕏を見れば分かるが、多くの人間が産みの苦しみと怨嗟に悶えながら必死こいて、提出期限ギリギリまで先延ばしにするくらいの所業なのだ。それを、何の因果か、しかもこの際だから明確に言うのだが、別に俺が何か悪いことしたわけでもねえのにバカがキチンと税金を納めてねえばかりに俺がその尻拭いをする羽目になっているのだ。モチベーションのモの字も上がらない。

しかもだ!!!
この5年分まとめてやる、というのが本当に本当にクセモノで、実際毎年やっている分には気づかないのだが、この確定申告の書類というのは、例年微妙~~にフォーマットが改訂されていて、2011年はココに書いてた内容が、2012年は別の場所、2013年からは記載箇所が2つに!2014年には記載場所は同じでも、書き方のルールが違って…
というような
サイゼリヤの間違い探しみたいな変更が行われていたりするのだ。

https://jiei.com/kakutei/kakutei-henko2023 から抜粋

その為に、数年分をまとめて書いているうちに、うっかり昨年と同じ書き方をして書き損じになったり、あるいは途中で別の年のルールと混同して間違えたり…という気が狂いそうな責め苦を味わわされるのだ。

しかも、それらを書いている場所は税務署の「確定申告コーナー」であり(WEB上で作成しようにも、過去●年分のフォーマットが全て用意されてないので、直接来訪してフォーマットを貰うしか無いのだ)、当然周囲にいるのも、同じく確定申告を前にピリつきまくっている面々で、どうかすると職員に「だから!!スマホもパソコンもねえからe-TAXとか知らねんだよ!!」と怒鳴る老人やら「どうにかこの金額減らせられないの!?」とカウンターに攻め寄る事業主やらである。精密精緻な書類を作成するのに、これ以上ふさわしくない場所があるだろうか。
結局全てを書き上げる前に各年ごとにやり直しが発生したうえ、●年前のフォーマットの用紙など在庫数も限られているので、新たに刷り直して出し直して貰うなど、本当にご迷惑をおかけしたし、二度とやりたくない。

改めてもう一度書く。
「会社や他人を信用するな、自分で納税記録を確認しろ。」

その後の流れ:私

さて、その後、各自がどうなったか、所謂後日談についても紹介しよう。

まず私だが、この件を終えてからは無事に、転職先の会社でよろしくやっている。𝕏でも話したのだが、今の会社は本当にすごいのだ。まず給与支払に遅れない。そして給与額もキチンと内訳を記載している。さらに、その支払日前から、給与の案内が届き、金額などを確認することができるほか、税額の内訳やら、最近の定額減税にもキッチリと対応し、その確認の書類に至るまで、まさしく完璧、ヌケモレなくご対応いただいている。

さらに、残業をすれば残業代が支給され、諸般の事情で夜間残業が発生したり、休日出勤が発生すれば、それに伴った賃金までキチンと発生するのだ。
すごい、今の会社は驚くべきことに法律を守っているのである――!!

…などと書くと、すぐに「当たり前」「普通だろ」「何いってんだ」などと言い出す人々もいるかと思うが、油断してはいけない。
その当たり前ができねえ企業や組織というのが、アナタの身の回り、すぐ背後にも、ポッカリと口を開けて待っていることを忘れるなかれ。

ともかく、本件以降は、特に大過なく無事に過ごしている。
少なくとも"私は"ね。

その後の流れ:会社

さて、続いては旧弊社について。
こちらも無事、、、とは言い難いかもしれないが、未だ潰れずに営業中だ
とはいえ、私とはこういう形でトラブルになってしまったため、残っていた他の社員とも関係は途絶えてしまっており、連絡はついていない。
何とか無事で生き残っていてほしいが、どうなっているかは不明である。

ただ、いくつか気になる点は浮上している。

ここから先は

2,339字 / 3画像
この記事のみ ¥ 150
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?