ティッシュを濡らして硬くする
ポケットティッシュをズボンのポケットに入れたまま洗濯に出してしまって、翌日1つの大きな白塊を前に「やってしまった・・・」と肩を落とされた経験のある人は少なくないと思います。
普段はやわなティッシュですが、さすが木から出来ているだけあって、まとまるとそれなりに硬さが出てくるんだなってことは、皆さんも経験的に認識があると思います。
さて、ティッシュのそんな性質をうまいこと工作に応用できないかということを試みてみました。
以前記事にしたガチャポンづくりの続きの件です。前回は土台部分の制作について書きましたが、現在はカプセルを収納する上側の部分の制作にとりかかっています。
カプセルが1個取り出されたら他のカプセルが次々に補充されるように、カプセル収容部の床面はスロープを構成しています。簡単にいうと、逆円錐型をイメージしてもらえればよいです。
逆円錐型の面となると曲面なので、たとえば段ボールやプラ板などで面を構成しようとなると、1枚モノで簡単にペッと貼り付けるわけにもいかず、やるとすれば細かく刻んだパーツを数多く寄せ集めて面を構成するしかありません。これが、面倒くさがりな私にはどうしても耐え難かったので、何かもっと楽をする方法がないか考えを巡らせた結果、ティッシュという解に至りました。
ティッシュを何枚か重ね合わせていったん水に濡らして放置すれば、くっついて硬い面ができるのではないか?
と。
トップ画は、その様子を表したものです。下写真はガチャポンの制作途中のものを上から仰いだものですが、円形になっている部分が、カプセルを収容せんとする領域です。
ここに、先ほど言っていた逆円錐型の床面をつくりたいわけなので、まずは次のように荷造りロープで骨組みを構成してから、その上にティッシュを積むことにしました。
荷造りロープの随所にボンドを付け、ティッシュを1層敷き詰めたあと、その上にプラスで4層程度積み重ね、霧吹きで全体的に湿らすといった要領です。あとは、乾くまで放置!
実際やってみると、思ったほどパリッとせず、触った感じにティッシュ感は残ってしまいます。
ただ、やりたいことは、カプセルを回収孔に誘導するためのスロープづくりなので、機能としては十分です。
が、子どもに雑に扱われることを考えると少々心もとないので、たとえばデンプン糊をうすく塗りたくって乾燥させるとか、もう一工夫あってもよさそうな感はあります。
今回は作り方の手順的に、積層させたティッシュ同士を圧縮させるようなことができず、単に重ね合わせたものに霧吹きで水を吹きかけるだけだったので、硬さがでなかった可能性があります。
圧縮工程がある場合にティッシュでどの程度硬い面が構成できるかは、今後のために基礎データとして把握しておいても損はなさそうです。またその件については別記事でアップデートしたいと思います。