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元・電力/エネルギー業界界隈の設計エンジニア(技術士(電気電子))、現・技術リサーチャ…

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元・電力/エネルギー業界界隈の設計エンジニア(技術士(電気電子))、現・技術リサーチャーが、STEAM教育について日々思うところを徒然と書き綴っていきます。ブログの方では、STEAM教育についてのお役立ち情報を発信しています(http://makerside.jp/)。

最近の記事

ティッシュを濡らして硬くする

ポケットティッシュをズボンのポケットに入れたまま洗濯に出してしまって、翌日1つの大きな白塊を前に「やってしまった・・・」と肩を落とされた経験のある人は少なくないと思います。 普段はやわなティッシュですが、さすが木から出来ているだけあって、まとまるとそれなりに硬さが出てくるんだなってことは、皆さんも経験的に認識があると思います。 さて、ティッシュのそんな性質をうまいこと工作に応用できないかということを試みてみました。 以前記事にしたガチャポンづくりの続きの件です。前回は土

    • LEDの明るさを操作する基礎実験

      電子工作の初心者向けの本を読むとたいてい、「Lチカ」が導入プロジェクトとして紹介されていることが多い印象です。LEDをチカチカ点灯させてみるというものです。プログラミングでいう、”Hello, world!”的なところでしょう。 いまでは電子工作初心者向けにArduinoが普及しているので、LチカもArduinoがあればちょちょいのちょいという感じでできてしまいます。もちろん、LEDについて基本的なところを知らないと、いくら簡単にLチカできるからといって、その基本的な動作す

      • 壊れたおもちゃの剣の中身を覗いてみると・・・

        誰が教えたわけでもないのに、男児はなぜか武器が大好きですよね。 うちの息子たちも漏れなく武器が大好きで、常に剣が無数に家中転がっています。 多分何かのおまけに付いてきたのであろう安い剣が(都合よく)壊れたので、これ幸いと分解してみることにしました。 まずは動作確認分解の前に、そもそもどんな風に動作するおもちゃなのかを確認します。 こんな感じですね。 スイッチ押すと剣先の光が交互に複数点滅して、同時に何か「シャキーン」的な音が流れる。スイッチをもう一度押すと止まる。とい

        • ガチャガチャづくり(前編)

          makersideでは、STEAM教育の中でもE=エンジニアリングに重きをおき、モノ・コトを創る過程でSTEAの知恵を総合的に育んでいく取り組みの普及を推進しています 私「なんか作りたいもんある?」 子「ガチャガチャ!」 そんなわけで、ガチャガチャを作ることになりました。 まずは土台部分の制作過程について、おおまかなところをレポートします。 構想まずはガチャガチャについて知っていることをおおまかに洗い出しました。 中のカプセルが見える お金を入れたらハンドルを回せる

        ティッシュを濡らして硬くする

          換気の話

          makersideでは、STEAM教育の中でもE=エンジニアリングに重きをおき、モノ・コトを創る過程でSTEAの知恵を総合的に育んでいく取り組みの普及を推進しています 去る9月、連休を使って家族で1泊2日の小旅行に出かけようと悠々と車を出発させ、しばらく運転を続けてると、なんと、エアコンが全く効かずに故障していることが判明しました。 まだ真夏日の残る9月、快晴の天気の下エアコンの効かない車での数時間のドライブは本当に、生死に関わります。 幸い、たまたまその2日間は曇天続

          STEAM教育の「A」について

          STEAM教育についてリサーチしていたら、たまたま「STEAM教育力」を 育成する「総合的な学習(探究)の時間」を基盤にしたカリキュラム開発とハイブリッド検証シ ステムの構築」における研究成果をまとめたレポートを見つけ、目を通してみました。 中国や韓国、フランスでのSTEAM教育の現状について紹介があったり、東洋大学の学生さんが「総合的な学習の時間」について実際に取り組まれた事例について紹介があったりと、全体的にとても興味深く読ませてもらいました。 その中でも特に気になっ

          STEAM教育の「A」について

          電気に精通しているということは、魔術に精通しているということ

          このnoteでは、Makersideブログの裏話やそこに込められた想い、書ききれなかった小ネタなどを中心に発信していきます。 Makersideブログでは、創り手(Makerside)の目線で物事を考えていく中で、STEAM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Art:リベラルアーツ、Mathematics:数学)の視点をバランス良く身に着けていけるよう、色々なアプローチで情報発信しています。 電気の一般的なイメージクリスマスが近

          電気に精通しているということは、魔術に精通しているということ

          STEAMとデザインと技術士と

          昨今、STEAM教育が脚光を浴びています。Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術、リベラルアーツ)、Mathematics(数学)ということで、いわゆる理系分野にアートが加わった概念です。 STEAMというともっぱら、プログラミングやロボット、AIなどと結び付けられて語られますが、先ほどの言葉の定義のとおり、本来はもっと大きな領域を指す概念のはずです。 特に、元々STEMと呼ばれていたものがSTEAMに置きかわっ

          STEAMとデザインと技術士と

          鉛筆のデザイン

          「明日から君には、鉛筆をデザインしてもらうことに」ーー こう突然告げられた場合に何を想うべきか、ちょっと考えてみましょう。 鉛筆の機能鉛筆くらいではあまり真面目に考えることもないかもしれませんが、そもそも鉛筆とはどういうものなのかをはじめに定義づけておく必要がありそうです。 鉛筆は何をしてくれるものなのか? 言わずもがな、鉛筆は紙に字を書くための道具です。これが、鉛筆の機能です。 「紙に」という部分を入れるかどうかは若干迷うところですが、とりあえずここではそれで進め

          鉛筆のデザイン

          自動販売機の仕様に学ぶ

          私は少々あまのじゃく的なところがあって、世の中がAIだChatGPTだと最新の技術動向に目を奪われていればいるほど、レガシーな技術の方に目を向けてしまうところがあります。 レガシーな技術といえば色々あると思いますが、自動販売機もその代表格と言えるのではないでしょうか。自動販売機を目の前にして、ドリンクには目もくれず自販機自体をまじまじと眺める人がいたらそれはもう・・・素質ありますね!! 自動販売機をよく見てみると、おそらく下の方に、機器の仕様が書いたラベルが貼ってあると思

          自動販売機の仕様に学ぶ

          【STEM教育のケーススタディ】洗顔のムダを微分で解き明かす

          カーボンニュートラルという言葉が普及してきて、エコに対する世界の意識がまた一段上がったように感じる今日この頃です。 先日英国に出張した際、ロンドンからスコットランド中部まで遥々、電車移動しました。 同行した現地のパートナーに話を聞いたところ、飛行機は二酸化炭素の排出量が多く、出張で飛行機を利用して良い人数が制限されているようで、電車移動が選ばれたということです。 さて、エコといえば、昔から気になっていることがあります。それは 顔を洗うとき、流量を多くした方がいいのか、少

          【STEM教育のケーススタディ】洗顔のムダを微分で解き明かす

          平均と標準偏差の話

          Makersideブログの方で、「原子力発電の必要性について考える」という記事を執筆しました。 昨今言われている原発再稼動については賛否あると思いますが、いずれにせよ、自ら1次情報にあたって、調べた上で事実に基づいて考えることの大切についてお伝えしたかったというのが主旨です。 さて、1次情報にあたるとどうしても、数値データと向き合う機会が増えます。 数値データから正しく情報を読み解くには、データの”調理方法”を知っておく必要があります。 平均と標準偏差というのは、デー

          平均と標準偏差の話

          英語ができると使えるリソースが圧倒的に広がる

          Makersideブログでこんな記事を執筆しました。 エンジニアこそ英語力が超大事で、シャドーイングがオススメですよという記事です。 なぜエンジニアに英語力が必要なのかなぜエンジニアに英語力が必要なのか。 ここで言う「英語力」とは、「読む・書く・聞く・話す」全ての能力を指します。 エンジニアにそこまで求める?と思われるかもしれません。 しかし、世界のトップを走りたければ、必ずこの4つは全て必要です。 英語が「読める」ことのメリット 英語が読めると、たとえば以下のよ

          英語ができると使えるリソースが圧倒的に広がる

          細やかさが大事なときもある

          おもてなしの国だと言われて久しい日本。 電車なんかがわかりやすい例ですが、3番線に電車がまいりますとか、カバンは前で持てだとか、優先席は譲るようにだとか、そんなような注意を促すアナウンスを他国で聞いたことはありません。 良く言えば気が行き届いている、悪く言えばお節介といったところでしょうか。 同じように、日本のものづくりは細かなところまで行き届いていると言われてきました。私もメーカーで働いているわけですが、たしかに新人時代に諸先輩方の議論を聞いたり現場の作業を見る機会が

          細やかさが大事なときもある

          電池の電圧をさげる方法

          手持ちの電池の電圧下げたい時、あると思います子ども用のちょっとしたプロペラカーをつくるのに、工作用モーターを取り付けて電池をつなげたところ・・・プロペラはぴくりとも動かなかった。 マブチモーターのRE-140RAという型式で、使用電圧範囲は1.5~3.0V。 適正電圧は1.5V。ちょうど余っていた単3電池2本合わせて約2.4Vだったので、これで回るかと思ったのだけれど。 たまたま手元にあった残量8.8Vの9V電池を使ったら、回った。 ・・・導線から火花を散らして。。。

          電池の電圧をさげる方法

          くだらない試算の件

          twitterでつぶやくレベルの話だけど、140文字では収まらなさそう。でも、どうしてもシェアしたい。そんなことを書いてみたいと思う。 ついこの間、7歳の息子から派手とは何か、地味とは何かとあれこれ質問を受けて問答している流れでウェディングケーキの話になり、ファーストバイトの話になった。 西洋式の結婚式でお決まりの、あの恒例儀式のことだ。 私が式を挙げたのは2016年の5月中旬頃。では、ファーストバイトを経て、これまで何バイトお世話になったのかをラフに試算してみることに

          くだらない試算の件