小説「母さんと僕 ジェットコースター編」

僕「母さん、僕は何事も縛られるのが嫌いだ」
母「知ってるわよ、たかし」
僕「だから僕はジェットコースターに乗っても、体を固定されるのが嫌なんだ」
母「なんてことを言うの」
僕「僕はこれからベルトを外す」
母「ダメよ。そんなことして、生きて帰れると思ってるの?」
僕「僕はもう今までの僕じゃないんだ!お願いだ母さん、ベルトを外させてくれ!」
母「……私の知らない間に、大人になったのね。」
僕「……」
母「いいわ。あなたはあなたの人生を生きなさい」
僕「ありがとう母さん。母さんはいつも優しいね」
母「ただし一つ条件があるわ。ベルトは母さんに外させて」
僕「母さん……」
母「母として当然のことよ。さぁ外すわよ」
僕「ありがとう母さん」
母「来るわよ。準備して」
僕「母さーーーん!」
母「たかしーーー!」

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