令和3年分の確定申告からふるさと納税(寄附金控除)の申告手続が簡素化されます

タイトルの通りです。国税庁の案内はこのリンクです。

前年(2020年分)までは、ふるさと納税を結構、決行していた場合、寄付金控除証明書をいちいち入力していく必要がありました。証明書の数が多いと、税理士事務所の職員はときに血行を悪くしていました。

今年(2021年、令和3年分)はふるさと納税サイト(以下、Web)でふるさと納税をしていれば、その必要がなくなります。「寄附金控除に関する証明書」をWebが発行してくれるので、それ1枚でオッケーです。

その証明書が発行されるのは、わたしが使っている「ふるさとチョイス」(株式会社トラストバンクが運営)ですと今月末ということです。(ふるさとチョイスの案内)

XMLファイルという、一般にはちょっとなじみの薄いファイル形式で提供されるようです。e-taxでの申告であればそのファイルを読み込めば良さそうですが、印刷する場合は別途ソフトウェア(無料)が必要になります。

電子申告前提ですと、紙を見て一件一件入力していたのが、マウスでポチポチするだけでファイルのデータを取り込んでくれるというイメージでいます。件数が多い場合は、だいぶラクになりそうです。

ですが私も、具体的な帳票、ファイルをまだ見ていないので、どんなものだかはまだよくわかりません。医療費控除の医療費通知に似た感じなのでしょうか。

ここで、ふるさと納税をたくさんしていて税理士事務所に申告を任せている人が、このファイルを電子的に提供してくれるか、あるいは、XMLファイルを印刷できるか、経験上、ちょっと怪しいところがあります。できない人、きっといる。

そうすると、やっぱり従前通り寄付金控除証明書を一件一件入力していくという無心の作業をする必要があるかもしれません。哀れなり。

あとは、件数が多くなくてせいぜい3件ぐらいであれば、手許の寄付金控除証明書を見ながら入力していく方が早い、というのはあるかもしれません。

ともかく、全体的に、データはすでに用意されているので、確定申告のときは(操作上も)それらを集めてくるだけ、という感じにどんどんなっています。

今後もその方向性を貫いてもらって、事業所得の計算は措くにしても、ちょっとした申告であれば、マイナンバーカードがあればほぼ自動的に申告完了、といった世界になればいいなと、自分は思っています。

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