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若手が考える監査法人のメリット その3(働き方・雰囲気編)

今回のテーマは「若手会計士が考える監査法人のメリット その3(働き方・雰囲気編)」です。

自己紹介
私は2021年までBig4の監査法人に勤めていた会計士です。金商法・会社法の現場責任者(主査、インチャージ)を務めていました(監査法人では大体シニアと呼ばれる職階の経験者だと思ってください)。

※留意点や担当していた会社の前提情報などは、その1の記事をご覧ください。


【関連するnote】
・若手会計士が考える監査法人のメリット その1(テクニカルスキル編)
https://note.com/yoneyone_cpacpa/n/ndd81e511ea6a

・若手会計士が考える監査法人のメリット その2(ポータブルスキル編)
https://note.com/yoneyone_cpacpa/n/nbf85d748e175


【働き方・雰囲気など】

1.ワークライフバランスを取りやすい

PJごとにチームを組成するという業務遂行の性質からくるものかと思いますが、ライフイベント(結婚、出産、育児、介護など)に合わせて働き方を柔軟に設定しやすいのは監査法人の大きなメリットの一つかと思います。

詳細な規則は各監査法人によって異なりますが、私のいた監査法人では残業のない雇用形態や、1日の労働時間を5-6時間にする雇用形態など、その時々の状況によって柔軟に変更できる運用になっていました。

私の周りの具体例として、午前中はお子さんを保育園まで連れていくため、11時から仕事をされると決めている方や、ご家族の看病・お子さんの学校が休日などの理由で柔軟に在宅勤務をされている方が多くいらっしゃいました。また独身の私自身も事前に許可を取り、勤務時間中に病院・美容院のために席を外したり、単純に平日に1日休みたくなったことから振替休日を申請したり(閑散期のみ)と自由に働かせていただきました。

昨今のリモートワークの拡大で、監査法人以外の組織と比較した時の当該利点は小さくなっているかもしれませんが、もともと柔軟な働き方を認めてきた監査法人はその運用がよりスムーズかと思われます。

留意点として、私のいた監査法人では上に行けば行くほど過酷な労働環境(労働時間)に見えたことは挙げておきます。プロフェッショナルファームである以上、下の立場であれば柔軟な働き方ができても、立場が上がっていくにつれてどうしても労働時間の増加は避けられないのかもしれません。

2.組織の言いなりになりにくい、風通しがいい

組織の言いなりになりにくいのは、「監査法人」というより「資格」のメリットにあたるでしょうか。はたまた半外資系のようなカルチャーが原因でしょうか。理由はさておき、率直に監査法人は非常に自由な集団だと思います。

私自身、社内行事は好みの問題で参加しなかったり、主査の性格が苦手だったことから、もっともらしい理由をつけてチームから外してもらったりと、自由に振る舞っていた記憶があります。

また、転職が当たり前の環境ですので、社内で転職活動の情報を共有しあうこともありました。マネージャーの方の転職活動の情報も直接教えてもらっていましたし、先輩や同期とは逐一転職活動の状況を共有し合っていました。n=1ですが、日系の事業会社に勤める兄弟からは「転職話を社内の人間にするなんてありえない」と言っていたので、監査法人特有の文化なのかもしれません。

出戻りについても、私の周りでは一般に見られる光景でした。私自身の退職時には「非常勤で戻って来てくれていいぞ。時給は◯千円で。」とお声がけいただいたりと、出戻りを歓迎してくれる雰囲気があることで自由に挑戦しやすい環境だと感じます。

これまた留意点として、スタッフから見ていてマネージャークラス(管理者)はどうしても会社の言いなりにならざるを得ない部分が大きいように見えました。この辺りはマネージャー経験者の会計クラスタの諸先輩方が呟いていると思いますので、そちらをご参照ください。


おわりに

働き方・雰囲気編について記載して初めて気づきましたが、監査法人は働き方のカスタマイズを柔軟に行えるのがいいところだなーと再認識しました。

スタッフ〜シニアクラスの人間から見て、監査法人のメリットは網羅的に書き出せたと思います。日本語の運用能力や内容に関するご指摘やご質問があればじゃんじゃんご連絡いただければと思います。では。

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