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50年ぶりに恋をした~ 米津玄師あなたに

米津さんのライブはいつも素敵な出会いがある。
今回の私の右隣の物語、少しお付き合いください。

米津玄師2022TOUR変身、大阪城ホール。私の右隣にはグレイヘアが上品で素敵なご婦人がおひとりでいらっしゃいました。
私もひとりだったので思わず
「トレードですか?」
とお声を掛けました。
私と同様、数日前にトレードが当たり、思い切って今日東京から新幹線で来たこと、娘さんと私が同じ歳で、その方は私の母の1つ上だったこと、東京の住まいが遠からずだったこと…
なんてご縁なんでしょうか。
「急に当たって心臓が飛び出ましたよね!」
歳の差なんて関係なく、米津さんの話で盛り上がりました。

会場の1番後ろの席でした。立たないと米津さんはあまり見えません。でも
「私は座って観るわ」
と、静かに米津さんの歌声に耳を傾けていらっしゃいました。
米津さんはそういう方にも優しいのです。

「米津さんの歌声、よかったわね!!音楽なんてね、50年も諦めてたの。」
「でもね『まちがいさがし』を初めて聴いた時、なんだこれは!って衝撃を受けて、それからは過去を遡って曲からインタビューからもうぜーんぶ聴き漁ったの。」
「米津さんの声、どこかで聞いた事がある!って。でもいくら考えてもわからないままなのよ…40歳も違うのに、こんなに夢中なんておかしいわよね…」
少女のようにキラキラ語るご婦人の恋する気持ちが素敵すぎて、私はただひたすらに馬鹿みたいに
「わかります、わかります、わかります!!」
と繰り返すばかりでした。

「後ろから見ててもね、伝わってくるのよ、あそこにいる全ての人達が米津さんがすごくすごく大好きだって」
「そこまでのライブは他にないでしょう。あれだけ多くの隅から隅まで全員が、心の底から米津さんに会いたくて会いたくて胸がいっぱいで。そんな皆のトキメキが詰まったあんなキラキラした瞳で米津さんは見つめられて…」

「米津さんは幸せね」

ご婦人から紡ぎ出されるその言の葉達が、私にはまるで讃美歌のように美しく優しく響いた。
ああ、米津さんはきっと、どんな賞賛や感謝や尊敬の言葉より、心から優しさの溢れるこんな美しい言の葉を聞きたいんじゃないかと思った。

「こんなにも愛されて、あなたは幸せね」

どこまでも優しいこの声を
どうか米津さんに届けたい。
思わず神に願わずにはいられなかった。

米津さんはいつも私に素敵な出会いをくれる。
今回は50年ぶりの純心な恋の物語。
米津さんとの一期一会と共に。

燃えるようでありながら透き通るような美しい夜でした。

すべてに心からの感謝を。

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お読みいただき、ありがとうございます!
前回米津玄師ライブTOUR/HYPEにて「右隣の物語」こちらからご覧いただけます。


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