3つの言葉を使って創作してみる。選ぶ言葉は適当に思いついたもの。（創作13）

せんべい　自動販売機　城

「ねぇ知ってる？せんべいの自動販売機があるらしいよ」

『そうなんだ〜。最近、いろんな自動販売機があるね』

「卵とか、ラーメンとか、出汁とかもあるみたい」

『やっぱり、食べ物系が多いのかな』

「そうだと思うけど、むか〜しさ、電池の自動販売機ってなかった？」

『え、そんなのあったの？』

「私も実際に見たわけじゃないんだけど、テレビで見た気がするんだよね」

『へ〜。今はコンビニでいつでも買えるからなくなったのかもね』

「そうかも。私たちが知らないうちに存在して、知らないうちになくなってるものもたくさんあるんだろうね」

『なんか、哲学っぽい話だね』

「知っているけど、今はもうないとか」

『さっきの電池の自動販売機とかね。あったのを知っている人と知らない人がいる』

「情報としては知っているけど、実際に存在してたのかは、記録とか証明する写真か映像がないと確認できないよね。例えば、私が嘘を言っている可能性もある」

『そうか。最初のせんべいの自動販売機の話も私はまだ確認してないから、本当にあるかは分からないね』

「今はスマホですぐ検索できるけど、それも全てが本当のこととは分からないよね？」

『フェイクニュースもたくさんあるみたいだからね』

「やっぱりなんでも自分の目で見て確かめるのが大事だと思う」

『そうだね。本当にせんべいの自動販売機があるか、確かめに行く？』

「いや、城を見に行く」

『なんで城？どこの城？』

「どこでもいいから、本当に城が存在したのか、今も存在しているのかを確認する」

『考えてみると、現代に城があるって結構特殊なことなのかも』

「あるかどうかは、まだ見るまでは分からない」

『そうだったね。確認に行こう』



了