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先生(コーチ)の学校⑥

水泳でコーチが腕を持ったり体を支えたりして指導するのを補助とかって言うんです。あのときに僕はその子どもやその人の硬いところとか力んでるところを瞬間で判断して行くのが仕事なんですね。力んでるところを緩めて、弱すぎるところを固めたりするのを補助で体感してもらおうとずっとやってるんです。

実は僕が過去にやってた空手の中で学んだ急所がいわゆるツボにも直結してます。だから、殴られたら痛いところ=押さえられたら緊張が走るところが何となくわかる。

補助するときにどこを支えると痛くて、どこを押さえると緊張するとかわかるんです。どこに力が入っていると重心がブレるかそれぞれの人を持ったら何となくわかる。これは思いがけない空手と水泳の繋がりです。


でも、水泳のコーチとして補助でそこまで考えてなくても大丈夫。というか水泳を教えれることが大切で人体の補助において体の緊張や弛緩をそこまで研修されることはないし短期間でぱぱっと習える内容でもない。

そもそも指圧がサービスじゃない。

緊張や弛緩、体の歪みを直すなんてのはプールコーチの業務とは違うしそれは柔道整復師や整形外科医の仕事だと思う。

時給で働くプールコーチ程度でそこまでやる必要が全くない。

でもね。プールコーチをしてたら何をすれば泳ぎが上達するかは一般の人よりはわかるんです。

特に、関節とか筋肉がガチガチになったままでは上達していかないんですよね。だから、僕は手を持った瞬間に固まってる人は緩める補助をする。ゆっくり指圧するように痛いところを持ったり、ブラブラと揺らしたりするんです。

元々緩んでる人は緩やかに引っ張ったりコンコンとノックしたりして緊張するべきところを緊張させて伸ばさせることもあります。

僕個人としてはどこの力を抜く必要があるかを教える。

それができないのに無理矢理力で泳ごうとする人が多い。そしてそのままでは成長していかないからだんだん苦しい顔になる人も出てくる。あくまでサービス業だからそれでもいいのかもしれない。

それでも力を抜けない人は数年経っても固いままで力に頼った動きしかできないので可動域が狭いまま練習している姿を見ることが多い。

というかストレッチ不足・リラックス不足は可動域が狭すぎるので泳ぎの上達に直結するのでどこかで無理しないといけませんしそれはプールコーチとしては取り除くようにしていきたい。


当然、コーチの話を聞いてすぐに理解して自分で直してくる人は数年前と見違えるくらいに上達します。

だから、1人でら努力ができない人にどれだけ端的にわかりやすく短期間で理解してもらえるように言葉を選ぶ。そして刺さった言葉を糧に楽しく水泳上達してもらうかっていう仕事だなぁと思う。



でね、そんな話をシラフでダラダラとしてるって変な奴だと思われるだろうなぁと思いつつしばらく知人に話してたんですね。(笑)

そしたら、「すごく共通するところがある。というか考え方がめちゃくちゃ似てるからびっくりする」って話になってその人と30分くらいそんな話をして発散してきました。

いままでやってたスポーツとリンクしてきてるって話をしたり、スポーツの上達とチームワークに馴染めるかはまた別の世界観ですよねってその瞬間めちゃくちゃ意気投合してました。(笑)

普段はコーチとこんな話しないからわかってもらえないけど、それでもわかってくれる人がいるってかなり思考整理になりました。

コーチは自分のコーチ理論を人に話すというのも大切なことだと考えています。



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